円筒状サンプルの色を測定するには
課題
カップ、缶、スリーブ、チューブなどの円筒形の製品で色管理を行うことはとても大きな課題です。 曲線上で測定すると、誤差が生じる可能性があるため、多くのメーカーは完成品から一部の製品を切り出し、平らに置いて測定します。 この方法は一時的な対策だと考えられますが、コストも時間もかかります。なぜなら、各サンプルのカットには時間がかかり、 各印刷機で定期的にこのカット作業を繰り返す必要があります。また、サンプルをカットする従業員に安全上のリスクもあり、環境に不要な廃棄物が発生します。
ソリューション
エックスライトの円筒状サンプルの測色ソリューションは、分光濃度計eXact Advancedとポータブル分光測色計Ci64、 サンプル位置固定のアームの組み合わせで、使いやすい治具です。サンプルをアーム上で設置し、円筒形のサンプルの高さと角度の正しい配置を確認することで、 正確な測定が可能になります。このソリューションを活用することで、以下のメリットを得られます。
- サンプルカットの時間と廃棄物の無駄を削減できる
- 従業員の怪我のリスクを最小限に抑えられる
- 製造工程全体を通じて、色管理を行うための実用なデータを獲得できる
- 分光濃度計 eXact Advancedと併用すると、プラスチック、発泡体、フィルム、紙など幅広い不透明材料が測定可能
- ポータブル分光測色計 Ci64とと併用すると、ISO準拠のマンセルバッキング材を使用することができ、反射、半透明、透明サンプルが測定可能
結果
プラスチックカップを印刷するエックスライトの顧客の場合エックスライトの円筒状サンプルの測色ソリューションを活用することで、 従業員の 1 日あたり 12 時間を節約できました。 節約を特定するため、各カップから正方形をカットし、平らで測定するのにかかる時間と、１時間あたりの各印刷機の色確認の時間数を掛け合わせて計算しました。 この膨大なコスト削減は、毎日何千個のカップを節約していることに加え、サンプルを廃棄する代わりに梱包で販売しているため、環境にも良い影響を与えています。
使用法
エックスライトの円筒状サンプルの測色ソリューションは、円筒形のサンプルを水平に、装置と同一平面上に測定位置を固定します。アームは、3つのオフセットでカスタマイズでき、0.025、0.045、または 0.100 インチのサンプルの厚さ に対応できます。
測定機はスタンドに設置され、アパーチャーはサンプルの測定場所に合わせます。サンプルを移動させたり、回転させたりすることができ、さまざまな場所を測定できます。 サンプル位置決めアームの上面は平坦なので、柔軟なサンプルを測定中に表面に対して平らにすることができます。
治具のアームはマンセルバッキング材で覆われるため、透明なサンプルを一貫して測定でき、100%不透明ではないサンプルでも背景色の影響を一定にして測定できます。
関連製品
エックスライトの最も測定精度が高く、正確に測定できるポータブル積分球分光測色計は、同時 SPIN/SPEX、相関光沢、製品やパッケージのさまざまな表面を正確に測定する UV オプションを備えています。
分光濃度・測色計 eXact Standard/Advanced
商業印刷・パッケージ印刷の色測定を行うための標準モデルです。45:0タイプの分光濃度計は、業界の色標準を備えたジョブベースツールを活用しプロセスコントロールを強化します。
このカスタムメイドのベンチは、Ci6xとeXactシリーズを適切な高さと方向に維持し、カップや円筒形のサンプルの色を正確に測定できます。
色管理を行え、一貫性を確保するための品質管理・保証ソリューションです。ブランドオーナーやデザインエージェンシー、プレメディエーション・メッキ・インク会社印刷会社に最適なシステムです。
厳しい許容範囲で、材料サプライヤーから、製造、組み立てまで、指定の仕様のとおり、色を監視し設計意図を最終製品に確実に反映します。
色を正確に実現できる目標へ
エックスライトの円筒状サンプルの測色ソリューションを活用することで、パッケージ印刷会社と工業メーカーはさまざまな用途の円筒状サンプルを簡単に測定でき、全体の測定時間を短縮でき、無駄を省くことができます。この総合ソリューションは、IFSソフトウェア、ColorCert、NetProfiler、Color iQC品質保証ソフトウェアなど、エックスライトが提供する他の色管理ソリューションとも統合でき、製造上のワークフローをさらに合理化します。
