色順応方式
D50の照明以外の観察条件による測定値からプロファイルを作成する場合、i1ProfilerではICCプロファイルを構成するにあたり色順応式を適用します。
エックスライト社では、デフォルトとして「Bradford」方式を推奨しています。
従来の ProfileMaker5 ユーザーには、D50照明条件以外の順応方式としてCIECAT02が好ましいかもしれません。これはProfileMaker5でD50照明条件以外の出力プロファイル作成用にCIECAT02が使用されていたためです。以前のプロファイルと一貫性をとるためには、こちらを使用してください。
ICCプロファイルのバージョン
プロファイルを計算には、ICC仕様4あるいは2を選択してプロファイルを作成することができます。通常、ICCバージョン4のプロファイルでは精度が高くなります。ICCバージョンの違いについては、www.color.orgをご覧ください。ほとんどのカラーマネージメントシステムではICCバージョン4を使用しています。
しかし、互換性の問題が発生するワークフローやRIPもあります。そのような場合は、ICCバージョン2を選択してください。これは通常、Mac 10.6および10.7で他社のソフトウェアを実行する場合に適用します。
階調再現性カーブ
装置の階調再現性カーブは、カラーマネージメントされたアプリケーション内で色がどのように表示されるかを決定するものです。これには、ICCに準拠しないアプリケーションで表示されるデスクトップやファイルが含まれます。
従来のアップル製コンピュータでは、ガンマ1.8がデフォルトとなっていました。PCでは通常、2.2がデフォルトとなっていました。しかし、両方のプラットフォームは現在2.2のガンマで標準化されています。
正しい手順は作業に応じた設定を使用することです。以前に1.8にキャリブレーションされていたディスプレイを使用する際は、同じ設定のままで続行してください。2.2も同様です。エックスライト社では、特に指定する必要がない場合、グラフィックアプリケーションにおける写真画像には2.2のガンマを推奨しています。このガンマ値は今日のLCDパネルのネイティブガンマに近いため、i1Profilerは2.2ガンマを少ない補正量でより簡単に実現することができます。
プロファイルタイプ
i1Profilerでは、マトリクスベースおよびテーブルベースの2つの方法でICCプロファイルを作成します。
マトリクスベースのプロファイルは、少数の測定パッチにより、ディスプレイカラーの特性に基づき、シンプルなマトリクスを使用してディスプレイに画像色を再現します。
テーブルベースのプロファイルでは、より多くの測定値を用いて、より正確な色再現用のプロファイルを作成します。
エックスライト社では、通常の作業にマトリクスベースのICCディスプレイプロファイルを作成することを推奨しています。より正確な色再現にはテーブルベースのオプションを選択してください。