ディスプレイ品質検証で、失敗するターゲットと合格するターゲットがあります。

質問:

ディスプレイ品質検証において、モニタはColorCheckerクラシックターゲットで合格しますが、他のターゲット(IDEAllianceテストチャート、IT8.7-3 CMYK、IT8.7-4 CMYK等)で失敗します。なぜですか?

回答:

ディスプレイ品質検証の合否結果は、平均ΔE(全パッチの平均色差)および最大ΔEパッチ(最も不良なカラーマッチのパッチ)の2つの項目で判断されます。 いずれかがユーザー定義の許容範囲内を超えると、不合格となります。

ColorCheckerクラシックターゲットは、ほとんどのモニタに再現しやすい24色を収集しています。これは通常のモニタに「合格」となります。残りのチャートは、実際にはプリンタプロファイル作成にデザインされており、最良のモニタにさえ再現が難しいカラーパッチがいくつかあります。「平均ΔE」が合格と見なされても、ガモット外の1つのカラーパッチによって「最大ΔE」で不合格となる場合があります。

「ディスプレイ品質検証」を使用する際は、「合否」判定のみでなく、「QAレポート」ワークフロー手順における全データを確認することが大切です。例えば「平均ΔE結果の上位90」は、モニタ性能の確認に良好なフィードバックを提供します。