361T のアミ点キャリブレーション
このページでは、全てのアミ点算出を管理する「N-Factor」を変えることが可能な、「DOT」キャリブレーション作業を説明しています。 一般的に「N-Factor」は 1.00 に大変近い数値です。 時折この数値は不意に変更され、かなり異常な測定結果が出力されてしまいます。 エックスライト社では 361T の工場出荷時に「N-Factor」を設定しています。 数値をリセットするには、キャリブレーションされた 50% スクリーン(エックスライト社からは提供されていません)または、絶対濃度が 0.301 の継続的フィルム(50% 透過に等しい)が必要です。 アミ点のキャリブレーションを行う前に、濃度モードが正しくキャリブレーションされていることを確認してください。(関連サポート参照) これが終了すれば、完全なキャリブレーションを次の手順に沿って実行してください。
キャリブレーションされた 50% スクリーンフィルムの使用
- 361T には「CAL」という用語が印刷されています。 これは測定アーム後方の「FUNCTION」と「COLOR」キーの間にあります。 キャリブレーション作業と開始するには、両方のキーを同時に押して離します。
- 「N Dcal Y」のプロンプトが表示されます。 これはすでに実行されているはずの濃度キャリブレーションに対するプロンプトです。 続行するには、「FUNCTION」キーを押して「N」と回答します。
- 「N %cal Y」のプロンプトが表示されます。 ここでは「ZERO」を使用して「Y」と回答します。
- 濃度計に「RdBase」の指示が表示されます。(ベース素材を測定) UGRA スケールを使用されている場合、0.5% のアミ点をベースにし、その他のアミ点範囲のない部分(画像なし)を選択します。 しっかり押し下げてこの範囲を測定します。
- 濃度計に「Read 50%」の指示が表示されます。 数値が表示されるまで機器のアパーチャー下にある、キャリブレーションされた 50% ターゲットをしっかりと押さえてください。
アミ点 % キャリブレーション完了
注記:キャリブレーションされた 50% スクリーンがない場合、「N-Factor」を 1.00 にリセットしてください。 これは手順 5(上記)で実行できます。
キャリブレーションされた 50% スクリーンフィルムを使用しない
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- 「Read 50%」と表示されたら、一度だけ「COLOR」を押します。
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- 現在保存されている「N-Factor」が表示されます。表示されているフィルタ(Ortho または UV)を確認してください。
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- 「ZERO」キーを押し下げて、「COLOR」キーを押して数値を上げるか、または 1.00 に等しくなるまで「FUNCTION」キーを押しながら表示数値を下げます。
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- 「ZERO」キーを押した後、「COLOR」を押してフィルタを Ortho から UV、または UV から Ortho に変更します。
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- 「ZERO」キーを押し下げて、「COLOR」キーを押して数値を上げるか、または 1.00 に等しくなるまで「FUNCTION」キーを押しながら表示数値を下げます。
- その後「ZERO」を離し、「FUNCTION」キーを押して終了します。
注記: 濃度計はアミ点 % を測定せず、 アミ点 % はユール / ニールソンの計算式で濃度から出力されます。 数理的には、0.301 の濃度は不透明度がほぼ 50% です。 従って、認定された 50% のキャリブレーションスクリーンがない場合でも「N-Factor」をリセットすることが可能です。 この仕様のフィルムが使用されている場合は、「RdBase」のプロンプトが表示された時点で「AIR」測定を行ってください。