Color iControl 7.0またはそれ以降のバージョンで基準色をダウンロードおよび転送するには、下記の手順に従ってください。
基準色を転送するには
1. ポータブル分光測色計には基準色のみを転送することができます。Eジョブでは、転送する基準色を選択かつ表示する必要があります。現在表示されている基準色のみが転送されます。
2. データメニューからポータブル分光測色計にデータ転送するオプションに進みます。(ショートカットキーは「<Ctrl><D>」です。)
3. ポータブル分光測色計にダウンロードするダイアログボックスが開きます。ボックスに表示される項目:
a. 分光測色計に転送される基準色数
b. 基準色に使用可能なスペース数 一度に転送可能な最大基準色は300です。
c. 分光測色計に現在保存されている基準色数
d. 分光測色計に現在保存されているトライアル数
e. 現在の基準色およびトライアル数の横に削除ボタンがあります。現在保存されているすべての基準色やトライアルを削除することができます。
f. 「SP62/64の基準色自動検索はSPI/SPE基準色データを必要とします。」という注記 (下記のオートスタンダード注記を参照)
g. 開始ボタンを押して基準色を転送します。転送中、進捗バーが表示されます。転送が終了すれば、現在の基準色数を表示するエリアが更新されます。
h. 終了ボタンで、ポータブル分光測色計にダウンロードするボックスを終了します。
許容値を転送するには:
1. 基準色の許容値も転送する場合は、転送する前にColor iControlの基準色に許容値を保存する必要があります。基準色のプロパティに進み、保存されている許容値のタブ下にΔE*、ΔEcmc、ΔL*a*b*またはΔL*C*h*許容値を入力します。ΔL*a*b*またはΔL*C*h*許容値は対称的または非対称的になることにご注意ください。
2. 基準色の許容値も転送する場合は、現在のEジョブの合否QC設定を転送する合否許容値に設定する必要があります。例えば、ΔEcmc許容値を転送する場合は、Eジョブの合否としてΔEcmcを選択してください。 ΔL*a*b*許容値を転送する場合は、長方形(ΔL*a*b*)を選択してください。
ポータブル装置のオートスタンダード機能を使用するには
1. ポータブル分光測色計のオートスタンダード機能は、正しい基準色を検索するために反射光込み・除去のデータを必要とします。Color iControlには、SCIおよびSCEの両方のデータが必須です。
2. SCI/SCEの測定を設定するには、分光測色計および選択モードに進んでください。SCI/SCEのモードを編集するか、新規モードを作成してください。反射光条件は込みに、延長測定はSCI/SCEに設定してください。
注記: ポータブル装置の基準色名は20文字以内です。ソフトウェアで20文字以上の基準色名は、ポータブル装置で文字切れします。ポータブル装置で測定されたサンプルは、装置内の基準色名に関連付けられます。名前が文字切れしてると、ソフトウェアでサンプルを正しい基準色へ関連付けることができなくなります。ポータブル装置にロードする前に、まずソフトウェア内で基準色名を20文字以内に収めてください。