[DEVICE LINK] モジュールの使い方

[DEVICE LINK] モジュールは ProfileMaker 5 で紹介され、オプション機能となっています。 ソースおよびデスティネーションの2つのプロファイルを接続します。 デバイスリンクプロファイルは ICC(インターナショナル・カラー・コンソーシアム、www.color.org)に指定されたものです。 [DEVICE LINK] モジュールは販売店よりお買い求めください。

使用目的は?

[DEVICE LINK] モジュールは、デバイスリンク プロファイルをサポートするソフトウェアやハードウェア RIP を使用する際に便利です。 デバイスリンク プロファイルの主な利点は、リンクされた2つのプロファイルが CIELAB プロファイル接続スペース(PCS)なしで直接接続されることです。 これによって、ブラックおよび主要カラーを PCS で転換する問題を防ぎます。

PM5 [DEVICE LINK] モジュールの利点

CMYK -> CMYK 接続では、ソースプロファイルのブラックの色分解をオプションで保護することができます。 さらに、ソースプロファイルの鮮明な主要カラーと鮮明なブラックを保護でき、個別のレンダリングインテントを選択できます。オプションとして新しい色分解を定義することもできます(UCR、GCR、ブラックスタート、インキ総量)。 RGB -> RGB および CMYK <-> RGB 接続では、スマートなガモットマッピング エンジンが最善の推移を提供します。(例:ブラックポイント補整、鮮明な主要カラーから二次色:RGB=0,0,0 -> K=100)

ワークフロー

サンプルとなるデバイスリンク ワークフローは、スキャナから標準の色空間、デジタルカメラから標準の色空間、デジタルカメラからプリンタ、標準の色空間からプリンタ、リトグラフ印刷機からプルーファーなどです。 CMYK->CMYK 接続へのデバイスリンク(例:オフセット -> 新聞紙、オフセット-> プルーファー)は大変よく使用されます。

[DEVICE LINK] の設定

- ソースプロファイル:ソースプロファイルは画像やファイルの現在の色空間を表します。 ソースプロファイルはスキャナ、デジタルカメラや標準の色空間です。 例えば、プルーフィングのデバイスリンク接続の場合、オフセット印刷プロファイルをソースプロファイルにすることができます。

- デスティネーション プロファイル:デスティネーション プロファイルは、機器の色空間や画像が出力されるプロセスを記述します。 ディスティネーション プロファイルは、プリンタ、リトグラフ印刷などの印刷プロセスや標準の色空間プロファイルです。

- 鮮明な主要カラー:[鮮明な主要カラー] がチェックされた状態でプロファイルが生成されると、ソースプロファイルからのフルカラー(RGBCMY)に他の色が含まれていません。 例えば、ソースプロファイルの 100% イエローはほぼ 100% のままで、より多くのシアン、マゼンタやブラックのアミ点を有しません。

- 鮮明なブラック:[鮮明なブラック] がチェックされていると、デバイスリンク プロファイルはソースプロファイルのブラックを鮮明なブラックに転換します。 PCS 転換と同様に、4原色のブラックはありません。 デスティネーション プロファイルでカラーキャストを持つどんなブラックでもニュートラルになります。

- レンダリングインテント:デバイスリンク プロファイルは、知覚的、相対、彩度、絶対を含む ICC 基準色のどんなレンダリングインテントでも作成できます。 例えば、新聞印刷機からプルーファーへのデバイスリンクには、[絶対] のレンダリングインテントが使用されます。

- 色分解:[DEVICE LINK] モジュールは、ソースプロファイルの色分解を [変更なし] にするか、あるいは新しい色分解を定義することが可能です。(ProfileMaker のプリンタプロファイリング モジュールの設定同様) 重要: CMYK ソースプロファイルのインキ総量が CMYK デスティネーションプロファイルよりも多ければ、新しい色分解を定義することを推奨します。([変更なし] は使用しないでください。 )

上記設定に関する詳細は、ProfileMaker のヘルプファイルをご参照ご覧ください。