モニターに対するキャリブレーションおよびプロファイル作成後,プロファイルソフトウエアはグラフィックカードのキャリブレーションカーブをモニタープロファイルの内部に保存し,再起動の際にこれをグラフィックカードに再ロードします.MicrosoftのOSは,このプロファイルが保有するキャリブレーションカーブを自動的にロードしないため,追加のユーティリティーを使用してこれをロードする仕組みが必要になります.ご使用のカラーマネージメントソフトは,それぞれこのようなローダーユーティリティーをシステムにインストールします.たとえば,Adobe Gamma Loader, Monaco Gamma Loader, Logo Calibration Loader, HueyPro Tray , ColorMunkiPhoto Trayなどがこれにあたります.
これらのファイルは通常,スタート>すべてのプログラム>スタートアップの中にエイリアスを作成し,起動時に実行されるようにしています.もし,1つ以上のキャリブレーションローダーがスタートアップに存在する場合,異なるソフトウエア同士で最初にロードされているカーブに上書きしようとする競合が発生する恐れが生じます.Adobe Gammaやその他の使用していないキャリブレーションローダーはスタートアップから外すことをお勧めします.
モニタープロファイルをディスプレイのプロパティーからマニュアルで変更した場合,マニュアルでキャリブレーションローダーを起動してグラフィックカードのLUTにこれを書き込む作業が必要になります.(注意:マニュアルでプロファイルを変更する場合,正しいカラーマネージメント表示を行うには,モニターのキャリブレーション自体が,選択したそのプロファイルにマッチした設定になっている必要があります.)