コンピュータディスプレイに対する適切な設定は人によって異なります。ある基準では、85 cd/m2 が最少となっており、 >100が理想とされています。明るければ明るいほど良いと言う人もいれば、より暗いディスプレイを好む人もいます。しかしこれは、作業環境と快適さに基づいて判断すべきことです。一般的に高いコントラスト比率(白色輝度を黒色輝度で割った値)は、より広範囲な色相範囲を表示することができます。一方、より高いコントラスト比率を実現するために、ホワイトまたはブラック終端部でディテールを失うこと(クリップアウト)はよくありません。
明るい照明環境では、ディテールをよく見るために明るいモニタおよび薄いブラックポイントが必要となります。暗い環境においては、暗いディスプレイが必要です。最も重要な点は、モニタレスポンスの正しい情報を取得し、色相の全範囲が正しく再現されていることです。これによって、アプリケーションがカラーを正確に表示するプロファイルを作成することができます。
ほとんどのケースではディスプレイを好きなように設定し、「プロファイルのみ」のワークフローを使用してモニタの現在の状態を特性化することです。このオプションはディスプレイの設定を調整しませんが、カラーレスポンスを測定します。また、ブラックからホワイトのグラデーションを含む画像をデスクトップに使用し、現在の設定でディテールが失われていないことを確かめてください。