通常、偏光フィルタを使用すると、塗れたまたは乾いた印刷紙(つや出し用紙およびその他の非吸収素素材)の測定濃度にあまり違いがありません。
塗れたインキフィルムを用紙に付けると、インキの表面はかなりスムーズになります。 濃度計はインキ表面と垂直に照らし、反射光を45°で観察するため(またはその逆で)、測定濃度はインキ体の忠実な拡散濃度を取り入れます。 インキが乾燥すると共に表面は荒くなり、通常は表面の反射の増大によって濃度が低下します。 偏光フィルタはこれらの表面反射をかなりの度合いで除去します。 カラーレイヤーを透過し拡散して反射する光のみ、すなわち、光沢要素ではなくカラー要素が測定されます。 これによって次の利点が生まれます。
偏光フィルタは、特につや出し用紙に見られる塗れたおよび乾いたサンプルの測定値の差(問題)を削減します。 つやなし用紙では、塗れた値も偏光フィルターで判定してください。
米国で使用される ANSI ステータス T 基準は、偏光フィルターの使用に関しては触れておらず、通常、米国周辺では使用されていません。 ステータス E 濃度(DIN)を使用する際は、これらのフィルターが使用されます。 データを比較する際、フィルターの状態が同じであることが重要です。