紙の色品質と均一性を確保するために、サンプルをラボで測定しますが、色の問題が発生した時点ではすでに遅く、多くのロールを無駄にしてしまいます。製紙工程において色と輝度の調和を図るには、ハイスピードの抄紙機を常にコントロールする必要があります。
生産のわずかな変化でも、色の変動が発生してしまいます。作業が監視せずに放っておけば、染料ロールを次々と無駄にしてしまいます。
エックスライト社のインライン測色管理システムには、非接触式測定を行う分光測色計、紙ロールに装置を設置するカスタムフレーム、工程全体において色をモニタリングする品質管理ソフトウェアが装備しています。早い段階において色変動を警告し、染料ポンプを自動調整することで、許容値内に収まる色を確保します。また、自動開始機能とカラー変更機能が作業の簡素化を図ります。インラインシステムはプロセス全体をサポートし、ラボにおける測定からパルプ、ウェットシート、リール工程前の測定まで、色と輝度の調和を維持します。ラミネート紙は、乾燥する前の濡れた状態で測定可能。最終製品との相関性を常に維持します。2 台の装置を使用し、両面を同時に監視・管理することも可能です。
製造工程全体においてインライン式でカラーをモニタリング。カラー情報をリアルタイムで表示し、適切なカラー調整を行うため、コスト上昇につながるユーザーエラーや作業の無駄を未然に防止します。
フレームは抄紙機にフィットするようカスタマイズされます。このフレームには、製紙用ロール上にインライン測色計がセットされ、測定を行います。シートブレークにおいては装置を移動。アームを下げて用紙をフィード挿入し、次の測定に適した位置に戻します。
通常は、リール工程前に測定を行いますが、本システムはパルプ段階から色を監視し、問題が発生した場合は、機械工程を開始する前に警告を表示します。 インライン式の分光測色計を、品質管理を行うコンピューター、またはフィードバック式のカラー管理用ソフトウェアに接続します。ソフトウェアは、装置の測定データを使用し、染料、蛍光増白剤、着色剤を計算。必要に応じて自動調整を行い、目標色を実現します。
色を変更する際は、データベースから対象色を選択すると、染料ポンプが自動調整され、作業が開始されます。品質管理ソフトウェアは、8 個までの L*a*b* 色空間、ΔE、ホワイトネス、隠ぺい力のカラートレンドデータを出力し、ヘイズを関連させます。それによって、色偏差を素早く検出し、改善をその場で取り入れことができるようになります。
ホワイトネス/ブライトネスの変動を測定。バイパスシステムを通し、パルプのバッチ(濃度 3% ~ 5%)に直接移し込みます
45°:0° の標準測定光学幾何条件および 1 nm の分光解像度を持つ非接触式インライン分光測色計。厳密な仕様を維持し、温度と汚れを検出するセンサーは、最終色に影響する問題を警告します。
エックスライト社のインライン製品は、製紙工程を通し、色を管理・監視。ラボにおける測定からパルプ、ウェットシート、リール工程まで、色と輝度の調和を維持します。製紙工場における色管理について、さらに知りたい方は、こちらの製紙業界向けのソリューション紹介ページをご覧にいただくか、または以下よりエックスライトまでお問い合わせください。