カラーコミュニケーションの考え方 ~色を正しく伝えるために~

Posted January 30, 2023 by X-Rite Color

カラーコミュニケーションの考え方

このバラの色はどのように表現することができるでしょうか?

黄色とか、レモンのような黄色とか、あるいは明るいカナリアイエローとでもいうことになるかもしれません。

人間のカラーコミュニケーションあるいは、色を認識して解釈するという作業は、かなり主観的なことであると言えます。

また、色の認識は、目の疲労や年齢、その他生理的な要因によってさまざまな影響を受けます。

このような年齢などの物理的要因を考慮しないとしても、色を見る人(観測者)はそれぞれ一人一人が持つ個人的な判断基準に基づいて色を解釈しています。また、各自一人一人が対象物の色をそれぞれの言葉で表現することになります。

このような場合、何か基準となるものがなければ、特定の色を客観的に誰かに伝えるということは非常に難しい作業になってしまいます。こうした基準として、Pantoneのカラーガイド、マンセルチャートなどがあります。

さらに、このような基準があったとしても、2つの色を正確に比較するための方法も必要となります。

この解決策として、すべての色を識別し、数値に置き換えて表記することができる道具を使えば良いということになります。そこで適切な測定器、測色計、色差計と言われるものが必要となります。