ICCカラーマネジメントとは、撮影からプルーフィング、最終出力まで、予測でき、一貫性があるワークフローを実現することです。 カラーマネジメントのワークフローを実現するために、デバイスのキャリブレーションを行い、カメラやモニター、プロジェクター、スキャナー、プリンターなど、すべてのコンポーネントに対して、ICCプロファイルを作成する必要があります。
なぜキャリブレーションとプロファイルが必要なのか?
最高の結果を得るためには、ワークフローにおける各デバイスのキャリブレーションを行い、正確にカラーを実現できるようにする必要があります。 次に、同じカラーの認識が一致するため、ICCプロファイルを作成する必要があります。なぜかというと、同じ色でも、再現フォーミュラーがそれぞれのデバイスで大きく異なるからです。 カメラとモニターは同じRGBでも、色再現の手段が異なります。CMYKを使用するプリンターとプレス(印刷機)も同様です。ICCプロファイリングは、両者に共通認識を与え、カラーデータを共有できるようにするものです。
ICCプロファイル作成方法一覧
エックスライト社のICCプロファイル生成ツールは「i1Profiler」と呼ばれています。これは幅広い印刷基材で、従来型とデジタルRGB、CMYK、CMYK+(最大4つの色追加)の印刷システムを含む、 あらゆるタイプの入出力デバイス用のハイエンドプロファイルをできます。そのため、どのデバイスでも色を信頼することができるようになります。
i1Profilerソフトウェアは、測定器i1Pro 3およびi1Pro 3 Plusに含まれています。i1Pro3ハードウェアには、i1Profilerソフトライセンスが搭載されています。 つまり、お使いのデバイスが機能を解除するためのドングルとして使用されます。i1 Profilerは、MacとWindowsの両方で使用でき、全てのオペレーティングシステムをサポートします。
既にi1Pro3またはi1Pro3 Plusのハードウェアをご購入された方は、i1Profilerソフトウェアのみご購入いただけます。これはi1Pulishと呼ばれ、i1Profilerのフルライセンスを搭載したUSBドングルが梱包されます。 デバイスにライセンスを搭載したい場合は、アップグレードコードを使用して、i1Proデバイスにライセンスを追加するi1PublishアップグレードAをご利用ください。
Pro3とPro3 Plusの違いは、プロファイルできる素材の種類のことです。i1Pro3は、印刷や包装などの標準的に素材で、一方、i1Pro3 Plusはより小さなパッチを測定することができます。 i1Pro 3 Plusは、より大きな8mmの開口部を持ち、モニターやディスプレイはもちろん、工業材料、サイン、テキスタイル、セラミックなど、より幅広い基材表面でのプロファイリングを可能にします。 また、i1Pro 3 Plusは、オプションで偏光補正機能を搭載しており、ディスプレイやサイネージに使用されるバックライト付きテキスタイル、フィルム、その他の素材の発光スキャンをサポートします。
i1Profilerには3つの製品構成があります。
i1Basic:ベーシックレベルでは、モニターやプロジェクターをプロファイルする機能に加え、プルーフシステムの精度を検証するための追加機能が含まれます。
i1Photo: フォトレベルでは、モニターやプロジェクターでのプロファイル作成や、ソフトプルーフの精度検証、RGB駆動の印刷システムやスキャナー、カメラでのICCプロファイル作成などの機能が含まれます。
i1Publish: パブリッシュレベルでは、i1Profilerソフトウェアの全機能のライセンスが含まれます。これにより、i1Photoレベルでのすべての機能に加え、CMYKとCMYK(最大4つの色まで追加)を使用する多色印刷機でICCプロファイル作成の機能が含まれます。
イメージング&プリプレス向け、ICCプロファイルの作成サポートについて
X-Rite SupportのYouTubeチャンネル(英語のみ)でi1Profilerの説明ビデオをご覧ください。i1Profilerの購入や使用方法についてご質問がある方は、弊社までお問合せください。