車の塗装(自動車 塗料)を見たときに、見る角度によって変わった印象を受けたことはありませんか?明るさが変わるときもあれれば、色が変わるときもあります。 これは塗料の中に金属粉末やパール顔料を含ませて、光の反射特性を変えているからです。 一般的には意匠性を目的に利用されており、ハイライト(正反射)とシェード(水平に近い角度)のコントラストを与えています。
このような製品は、大きな製品であればご自分の顔を動かしてご覧になったり、比較的小さなものであれば手で持って手首で角度を変えてご覧になったりしているのではないでしょうか。
また受ける印象は、光源の種類、光源の照射角度、目視する方向、目視される方によって受ける印象が変わってきます。複数の測定の条件が絡み合って得られる情報も多いため、管理できないと思われているのではないでしょうか?
では一体どうやって管理(色の管理)すれば良いのでしょうか?
一般的に言われることですが色は個人差が非常に大きい物理心理量になりますので、正確にコミュニケーションを行う場合はまず色を数値化することが大切です。 数値化によって、年齢・人種・性別・国籍を問わず数値で話ができます。扱う数値で最も一般的に使用されている値にCIE L*a*b*があります。 L*a*b*は検証条件にあった光源と観測者のテーブルが用意されていますので、光源の種類と観測者条件が決まれば簡単に数値化出来ます。
次にどのような測色計を選択して使うかです。角度依存しないサンプル(例:ソリッドカラー)であれば、1光源1受光角といった最もオーソドックスな測色計が適していますが、 角度依存するサンプルの場合は観測する角度を変えてみることが要になりますので、複数の受光角度をもった測色計が適しています。 エックスライト社では、ASTM/DINに準拠した3つの多角度測色計をご用意しております。
このMA9xシリーズは、世界中の自動車完成車メーカ様にご採用いただき、各サプライチェーン全体で使用されている測色計のベストセラーです。 ブランディングの面からも意匠は今後ますます重要となり、また製品のトレーサビリティを確立するために一部では全数検査を採用されている完成車メーカ様もいらっしゃいます。サプライチェーンにおきましては、 最も製品の歴史があり採用数の多いエックスライトMA9xのご採用で、品質改善の持続並びにトレーサビリティの確立によって、更なるビジネスチャンスを獲得することも十分可能になるのではないでしょうか?