テキスタイル、自動車部品、プラスチック製品のいずれの生産においても色の一貫性を実現することは重要で、色が異なる場合、最終製品が採用されないという事態が起こりえます。 残念なことに、製造過程では、カラーエラーが発生してしまう可能性は高い現実があります。
エラーに対処する一つの方法は、デジタル基準色を作成し使用することです。デジタルの基準色は、色やデザインレイアウトを正確に指定して伝達し、また着色料や原材料を定式化することを可能にします。 また、ブランド・オーナーに対しては、自分の求める色が実際に生産されうる色であるという確信感を与え、また、製造業者が、迅速かつ効率的に作業することを容易にします。
デジタル基準色を作成するには、正確で再現性の高いマスターの分光測色計が必要です。しかし、市場には非常に多くの機器があり、何を基準に選べば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、Ci7860の特徴的な機能のいくつかをご説明いたします。ぜひCi7860があなたにとって最適な機器かをご判断ください。
比類なき精度を備えた測色計
1 – 最小の器差(inter-instrument agreement)を提供します
Ci7860は理想的なマスターデバイスです。同一機種同士の器差は平均0.06 DE*と、業界で最も正確なデジタル基準色を作成できます。それどころか、Ci7860は市場にある他のどのデバイスよりも25%厳しい仕様を達成することができます。
ワークフローにおいて測色計を選択する際には、機器同士の器差が非常に重要なポイントとなります。それは技術的な内容であるため、一般的に誤解を生みやすいという残念な事実があります。 器差がなぜ重要かをもっと知りたい方は、Inst-Instrument Agreement(英語)ブログをご覧ください。
2 - 高度な蛍光増白剤の制御
洗濯石鹸から紙、靴下まで、蛍光増白剤は「白よりも白い」外観を与えるためによく使用されています。 しかし、蛍光増白剤を含む測定サンプルは視覚的評価と測定値が相関しないという結果をもたらすので、製造者の悩みの種となっています。
詳細については、製造中の蛍光増白剤の管理ブログをご覧ください。
UVエネルギーの量を制御した分光測色計を使用すると、正確な測定が可能になります。これは、蛍光増白剤を使用する場合は重要です。 Ci7860は、キャリブレーションされたUVフィルターを使用して、紙、テキスタイル、プラスチック、塗料およびコーティングに使用される高度な蛍光増白剤を測定、制御します。
X-Riteが、工業界においてメーカーが蛍光増白剤を制御するのをどのように手助けしているかについては、 報告書 M ファクターの解説: 蛍光増白剤が使用された用紙のカラーマネージメント を参照してください。
3 –ヘイズを定量化する能力
ヘイズ(かすみ)は、どれだけの光が透過しているか、サンプルを通過するときに拡散される光の量がどのくらいの量かを示します。 ヘイズの発生は良し悪しで、例えば、宛先を見せるための透明なフィルム付の封筒にヘイズが発生している場合、郵便局の文字認識マシンは住所の文字を識別できません。 一方で、ヘイズは、車両のブレーキ電球の光を拡散させて、フィラメントでなく拡散された赤い光が見えるようにすることができます。
ヘイズを必要とするか除外したいかに関わらず、Ci7860はASTM D1003 -仕様の特定と品質管理の標準的なプロセスを満たし、管理することが可能になります。
4 -測定領域をビデオプレビューで正確に確認
多くのメーカーは測定するサンプルのサイズで問題を抱えています。測定したいサンプルの40%が、測定するには小さすぎる場合、どのようにして精度を保証できるでしょう? Ci7860は、最大5つのアパーチャ(口径)サイズ(25mm、17mm、10mm、6mm、オプションの3.5mm)をご提供しています。これらは、反射、不透明、透明、および半透明の材料の測定に使用することができます。
Ci7860はまた、最小の物体であっても、あらゆるPCディスプレイでビデオプレビューを確認することが出来るので、測定サンプルを正確に見ることができます。
5 – 画像による測定後の追跡確認を可能に
Ci7860は、写真の追跡資料を提供する唯一のデバイスです。イメージをジョブファイルに保存、すべての測定値を正確に記録し追跡することができます。 ターゲットを間違って行ったり、サンプルに不具合があった場合には、後日でも確認できます。
Ci7860はあなたに最適ですか?
従来のデータフォーマットと互換性のあるCi7860は、あらゆるワークフローにスムーズに適応します。もっと知りたい、またはデモをご覧になりたい場合は、X-Riteまでご連絡ください。