加法混色

Posted July 15, 2022 by X-Rite Color

カラーモデルには、加法混色法と減法混色の 2 種類があります。本日は、加法混色について解説します。

人間の目は、RGB 加法混色の 3 原色である赤、緑、青をさまざまな組み合わせと強度で混色し、再現された自然界のあらゆる色を認識します。純粋な赤、緑、青が混色された反射光は「白」として知覚します。光が存在しない場合は「黒」を知覚します。これが、RGB カラーモデルによる色再現の基礎となっています。

RGB はさまざまな波長の光を組み合わせて、白色光を再現する加法混色です。

加法混色:入力・出力装置

RGB を活用した入力・出力装置は、暗闇で黒い表面やディスプレイ上に赤い光、緑の光、青い光の照明を加え、色を表現します。RGB の入力装置には、デジタルカメラやスキャナーなどがあります。RGB の出力装置は、テレビやパソコンのモニターなどです。もちろん、スマートフォンやタブレット端末のように、RGB の入力装置と出力装置の両方として機能するものもあります。

 

 

加法混色

RGB 装置は、暗闇で黒い表面やディスプレイ上に赤、緑、青の照明を加え、色を表現します。これらの照明は ON から OFF までそれぞれ強度が異なります。これらの赤、緑、青の照明は異なる強度で重なり合い、色のスペクトルを出力します。

私たちが認識する色は、それぞれの照明強度で決まります。例えば、各照明の強度がゼロ、つまり光源が存在しない場合、ディスプレイや表面は黒く見えます。各照明の強度がフルモードであれば、ディスプレイや表面は白く見えます。3 つの照明が同じ強度であれば、グレーの色になります。

私たちは、それぞれの照明の強度によって色を認識します。赤い照明が一番強ければ、赤く見えます。赤と青の照明が同じ強度で、緑の照明が少なければ、マゼンタに見えます。この二次色は、赤と青の 2 つの色を混合することで実現します。

赤い照明、緑の照明、青い照明

これらの装置に使用される再現方法は、赤、緑、青の照明の刺激に対する人間の反応に基づきます。これらの装置はまた、人間の目と同じように、ディスプレイ上で大量の色情報を一度に処理する必要があります。これらの装置は論理的に、加法混色に対する目の反応を模倣し、色彩豊かな感覚を作り出します。

例えば、コンピューターのモニターは、赤、緑、青の 3 色の光を小さなピクセルごとに異なる強度で混色します。これらのピクセルは非常に小さく、密集しているため、実際には 3 色しかないにもかかわらず、目の RGB 反応は多くの異なる色を知覚するよう錯覚を起こします。

加法混色の詳細

カラーモデルや加法混色を紹介します。色彩理論に関する詳細はオンライン講座をご覧ください。

減法混色の詳細

減法混色の詳細はこちらのブログでご紹介しています。

 

First published: September 28th, 2020