カラーコミュニケーションの重要性

Posted March 15, 2023 by Cindy Cooperman

他人から「りんご」と言われた時に、あなたは、赤、緑、黄のどれを思い浮かべますか?

もし、顧客から具体的ではない説明で調色を求められたら、どうすればよいでしょうか?。カラーコミュニケーションというとてもシンプルな定義が、カラープログラムの成功を左右することができます。詳しくは、以下のブログをご確認ください。

絵は千の言葉を描けますが、言葉だけでは、千の色を描く事は出来ません。

色に関する循環的な会話は日常に起きるものです。一般的には、誰かが色を少し変えて欲しいという要求から始まります。例えば、もっと暖かく、もっとポップにして、もっとトーンダウンして、などです。あなたも何度か経験したことがあるのではないでしょうか。デザイナーとの電話では、欲しい色が「見えている」と言われたのに、それを表現するための適切な言葉が見つからないことです。あるいは、自分が伝えたつもりの色が出なかった印刷業者との会話も難しいです。

ブランドオーナー、デザイナー、サプライヤー、そしてメーカーは、さまざまな方法で、そして、多くの場合口頭で、期待する色を伝えようとします。さらに、色の説明が伝えられるたびに、それは少しずつ異なって認識され、受け取られてしまうことがあります。

名作映画『Mr. Blandings Builds His Dream House』からの映像ですが、カラーコミュニケーションは古くからある問題であることを示しています。

PANTONEは、業界をより良い色合わせに向けて大きく前進させました。物理的な色の標準は、色のワークフローにおいて重要な役割を担っています。彼らは、言葉だけでは決してできないレベルの正確さをもたらしました。

別のよくある質問は、異なる生産ラインや異なるサプライヤーからの同じ製品のカラーマッチングについてです。その質問は、「同じPANTONEを両方のサプライヤーに送ったのに、なぜマッチングしていないのか?」というものです。

なぜこのようなことが起こるのか、考えられる理由はいくつかあります。とくに、カラーワークフローに物理的な基準を既に導入している場合は、非常に対応しにくいことも確かです。

その一因として、「誤差の積み重ね」と呼ばれるもの

目視による評価だけでなく、色測定の参考として、物理的なサンプルを使用した場合に、誤差の積み重ねが発生します。物理的なサンプルを測定し、別の物理的なサンプルと比較すると、両社の間には、小さな違いが生じます。これは、コピーのコピーを取るときに起こることとよく似ています。コピーの場合、コンピューター上のソースファイルから直接印刷すると、常に最高の品質を得ることができます。色測定の場合、測定結果を目的の色の元のデジタル値と比較すると、より正確な結果を得ることができます。

ここでは、その方法を比較します。

Error stack

難しく考える必要はありません。

多くの色や印刷品質プログラムの問題は、それらが間違ったことに重点を置いていることです。色や印刷品質がうまくいかないときに、根本的な原因を分析する代わりに、制作の作業を始めてしまうことです。最終的に、これは間違った変数を追いかけることになります。色や印刷品質の問題の根本原因が適切に特定されていない場合、少しずつ改善されても、本来得られるはずの結果が得られないのです。
Brand Buyers Guide

以下のブランドマネージャーガイドをダウンロードしてください。印刷品質プログラムを見直すことで、現在のプロセスでどのような状態にあるのか、どのような状態にしたいのかを明らかにして、問題点を修正して品質を向上させる方法を学ぶことができます。

さらに、色の基礎知識を学びたい方は、「カラーコミュニケーションガイド」をご参照ください。数値によるカラー表示、色差、表記法、許容色差、ΔCIELAB および CIELCHなど、さまざまなトピックスをご紹介します。

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