When it comes to color accuracy in the world of print and packaging, having the right tools at your disposal is crucial. We understand how overwhelming it can be to choose from a plethora of options. Fear not, for we’ve simplified your decision-making process. Here’s our list of top color match devices, each catering to different needs:   eXact™ 2 Handheld Spectrophotometer for Paper, Corrugated & Carton Boards Ideal for professionals working with paper, corr...

Posted December 08, 2023 by X-Rite Color

Are you feeling overwhelmed by the colorful world of spectrophotometers? Don't worry, we've got your back! We've put together a quick list of the unique features of four of our color match devices to help you find your perfect match. Let's dive right in! Ci7860: The Precision Prodigy The Ci7800 is your go-to if you're all about precision. With its cutting-edge technology, this benchtop spectrophotometer guarantees spot-on color matches. If you're into perfection, this one's for you....

Posted November 20, 2023 by X-Rite Color

Working in prepress holds a unique challenge. Even if your color workflow is tight, everything can fall apart if the customer’s file isn’t color managed. We’ve all seen it. You receive a file that the customer claims is ready to print, yet when you open it on your computer, the colors don’t look right at all. You can’t send it to print without knowing for sure, because you’re the one who will take the hit for wasted time and materials if it’s wrong....

Posted August 23, 2023 by Mark Gundlach

When all of final production packaging comes together on the store shelf, it’s a brand’s moment of truth. Do the stand-up pouches, overwraps, and corrugated POP displays match? How close is the color to its standard? We know you spend so much time and money designing, proofing, sampling, printing, and shipping… so where does the color go wrong? Is it an issue with accuracy, consistency, or both? Package designs come together on the shelf. Here you see pouches, labels, cartons, and corrugated wit...

Posted March 15, 2023 by Cindy Cooperman

What happens when you have more than 2,000 brand colors to manage across a complex global packaging supply chain? Things get complicated! Although it may seem easier to create a new color than to dig through databases or binders of color drawdowns to find the closest match, the problem comes later when you’re faced with a huge, unmanageable library. One of our clients, a well-known fast-moving consumer packaged goods (FMCG) company, understands how easily things can get out of control. They wer...

Posted March 15, 2023 by Cindy Cooperman

他人から「りんご」と言われた時に、あなたは、赤、緑、黄のどれを思い浮かべますか? もし、顧客から具体的ではない説明で調色を求められたら、どうすればよいでしょうか?。カラーコミュニケーションというとてもシンプルな定義が、カラープログラムの成功を左右することができます。詳しくは、以下のブログをご確認ください。 絵は千の言葉を描けますが、言葉だけでは、千の色を描く事は出来ません。 色に関する循環的な会話は日常に起きるものです。一般的には、誰かが色を少し変えて欲しいという要求から始まります。例えば、もっと暖かく、もっとポップにして、もっとトーンダウンして、などです。あなたも何度か経験したことがあるのではないでしょうか。デザイナーとの電話では、欲しい色が「見えている」と言われたのに、それを表現するための適切な言葉が見つからないことです。あるいは、自分が伝えたつもりの色が出なかった印刷業者との会話も難しいです。 ブランドオーナー、デザイナー、サプライヤー、そしてメーカーは、さまざまな方法で、そして、多くの場合口頭で、期待する色を伝えようとします。さらに、色の説明が伝えられるたびに、それは少しず...

Posted March 15, 2023 by Cindy Cooperman

もし世界がパーフェクトな世界だったら、印刷機にインクを入れて印刷したとすれば、一貫した色が実現できるでしょう。 かし残念なことに、フレキソ印刷およびグラビア印刷作業は毎年、正しい色を得るためにインク、基材および印刷にかかる時間を無駄にしています。 技術の進歩によって正確な色へ到達するのは容易になりましたが、色に影響する不確定要素は依然として存在します。 このシリーズでは、色が違って印刷されしまうことの多くの理由を紹介していますが、今日のトピックでは、印刷のカラー管理の8つの注意点を掲載しています。 1 - 間違った機器の選択 私たちのeXactや500シリーズ製品グループのような0°/ 45°のエックスライト 分光測色計は、印刷やパッケージング カラーマネジメントの分野で非常に人気があります。 しかし、ポリまたはアルミフォイルのような反射材料やメタリックインクによる印刷の場合は、積分球分光測色計を使用する必要があります。 反射面は、光沢の効果を受けて、実際のサンプルの色の見え方を変えてしまう可能性があるため、難しくなります。 0°/ 45°分光光度計は、光沢を除外して測定するため...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

グローバルなパッケージング(包装)サプライチェーンで2,000色以上のブランドカラーを管理(色管理)しようとすると、どうなるでしょうか? とても複雑なことになってきます! 最も近いカラーマッチを見つけるためにデータベースやカラードローダウンのファイルをひっくり返し探すより、新しい色を作成するほうが簡単かもしれません。 しかし、後で、管理不能な巨大なライブラリーができてしまう問題が発生します。 X-Rite社のクライアントの一つで、誰もが知る大手消費財生産会社は、物事がいかに簡単に制御不能になるかを理解していました。 彼らは、独自のカラーライブラリーを使用することで生じる時間とコストの非効率性を克服しようと戦っていただけでなく、ブランドカラーの作成、伝達、管理の標準化に欠けていることを知っていました。 生産コストは高く、品質は悩ましいものでした。 彼らは何かを変えなければならないことを分かってはいましたが、どこから始めるべきか知りませんでした。 そんな時、私たちはクライアントに出会いました。 今日、私たちの予測を超えた成功事例を共有しています。 カラーライブラリーが制御不能になるとど...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

ワークフロー全体において一貫した色を得る道は、長い旅路のようなものです。 数週間前、私は、カラーマネジメントプログラムを開始するときに皆さんが遭遇する最も一般的な落とし穴についてブログに書きました… 間違った照明 色の認識能力についての過信 間違った色見本 デバイスごとに異なる色表示 …そして、それらを克服するためのいくつかの安価なカラーツールをご紹介しました。 しかし、この旅はそこで終わりません。もし、何年も色をうまく管理してきたとしても、インク、染料、素材の進歩は新たな課題をもたらし、 そして多くのブランドが求める色の許容範囲は、より厳しくなってきています。正しい色を得ることは、以前よりもはるかに困難です。 今日は、より一貫した色を得るための次のステップへ進むのに役立つ、より高度なツールをいくつか見ていきます。 照明のコントロール 家に帰ったら全く色が違って見えるものを買ったことがありますか? 画像提供:https://www.stevejenkins.com ライティングブースを使用することで、さまざまな種類の光が見えにどのように影...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

カラーコミュニケーションは難しいものだと思っていませんか? 「りんご」と聞いて、赤、緑、黄色どの色を思い浮かべるでしょう。 色の指定があまり明確でないのに、その色を再現しないといけないとしたら、あなたはどうしますか? 色を伝えるというシンプルに思えることが、実はカラープログラム(色の管理、基準化)が成功するか、失敗するかの鍵を握っています。 絵は千の言葉足るが、言葉は千の色に足らず 色に関する堂々巡りの話し合いは毎日起こります。通常、誰かがちょっとした色の変更を求める際に議論が始まります。「もう少し暖かく」、「ポップに」、「トーンダウンして…」、といった抽象的かつ主観的な色の表現は皆さんもご経験があるのではないでしょうか? 求める色というのは「見る」ことができるのに、それを言葉で表現することができないもの。終わることのない色に関するデザイナーとの電話のやり取り。それとも、自分が伝えた色とは全く違う色を再現した印刷担当者との難しい議論。そんな日常にカラーコミュニケーションの難しさは現れているように思われます。 こうしたことはなぜ起こるのでしょう?ブランドオーナー、デザイナー、サプライ...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

ブランドオーナーは、消費者の目にとまる商品パッケージを日々求めています。そのため、印刷会社は、印刷時間を短くし、特殊な色材で、正確なカラーを実現することを求められています。 多くの印刷会社が、インク調色(インクの色)に多くの時間を費やし、色が正しくないときには、そのインクを捨てることになります。 このサイクルで立ち往生してしまうと、実質的にインク代を2倍支払わなくてはなりません。購入しては廃棄する、この廃棄物が経済にまたは地球に与える影響はどのようなものでしょう? 今日は、インク調色ソフトウェア(インクカラーソリューション)の残インク管理機能がどのように在庫と廃棄物を削減し、廃棄コストを抑えることができるのかご説明します。 手動でインクを調色していますか? コンピューターを使用せずインクを調色している方は、正しい色を得るために約12回ほどの試行錯誤が必要なのはご存知かもしれません。 コンピュータによるカラーフォーミュレーションは、試行錯誤の回数を劇的に減らしてくれます。正しいプロセスを確立すれば、最初のトライで、ある程度の色差に近づけ、要求の95%の一致を期待できます! インク...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

エックスライト・パントン社は、お客様が色を指定、コミュニケーションし、色を生成、一貫して管理することを、自信を持ってサポートしています。 私たちの主なマーケットであるプラスチック・工業用コーティング・印刷・包装などの業界に読者の皆さんも精通しているかもしれません。 また、塗料、印刷面、テキスタイルといった私たちが一般的に測定を行うことについてもご存知かもしれないでしょう。 しかし、飛行機で緊急出口を探したり、蝶の羽ばたきを見たり、食料品店から一番新鮮なチーズのパッケージを選んだりする時に、色がどんな役割を担っていたのか考えることがあるでしょうか? 今回は、皆さんに色についての違った見方をしていただくため、エックスライトのカラーマネジメントソリューションが使用されている非常にユニークな例をご紹介します。 農家ではマンセル土壌図表を使って作物の土壌適合性を評価しています。 食品&飲料 あなたは牛肉を買う時、茶色のパッケージと緑色のパッケージと、どちらを選びますか? 魚や肉から、パンやスパイスといったものまで、色は新鮮さと品質の主要な指標の1つです。 エックスライトの分光測色計は、ど...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

車の塗装(自動車 塗料)を見たときに、見る角度によって変わった印象を受けたことはありませんか?明るさが変わるときもあれれば、色が変わるときもあります。 これは塗料の中に金属粉末やパール顔料を含ませて、光の反射特性を変えているからです。 一般的には意匠性を目的に利用されており、ハイライト(正反射)とシェード(水平に近い角度)のコントラストを与えています。 このような製品は、大きな製品であればご自分の顔を動かしてご覧になったり、比較的小さなものであれば手で持って手首で角度を変えてご覧になったりしているのではないでしょうか。 また受ける印象は、光源の種類、光源の照射角度、目視する方向、目視される方によって受ける印象が変わってきます。複数の測定の条件が絡み合って得られる情報も多いため、管理できないと思われているのではないでしょうか? では一体どうやって管理(色の管理)すれば良いのでしょうか? 一般的に言われることですが色は個人差が非常に大きい物理心理量になりますので、正確にコミュニケーションを行う場合はまず色を数値化することが大切です。 数値化によって、年齢・人種・性別・国籍を問わず数値で...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

コンピューターでのカラー・フォーミュレーションを始めませんか? 色を配合する際、どれほどのトライアンドエラーを繰り返さなくてはならないでしょうか?3回以上と答えた人は、コンピュータを使ったカラーマネジメントソリューションの導入を考える時期かもしれません。 コンピュータを使ったカラー配合は、あなたのビジネスに大きな利益をもたらします。初心者でもターゲット色をいち早く得ることができ、時間、費用、高価な着色料を節約することができます。 正確なプロセスを確立すると、最初のトライアルで合理的な色の範囲内で、要件を95%満たす色が期待できます!マニュアル作業でのフォーミュレーションは、平均12回の試行が必要です。 配合ソフトウェア(カラーマネジメントソフトウェア)は、開発段階と生産段階において、ラボでの多くの時間と費用を節約します。 そのメリットについては、世界で話題のカラー・オブ・ザ・イヤーをいち早く商品化するには?を参照ください。記事の詳細はこちら 今回は、ポータブル分光光度計/ベンチトップ積分球分光測色計とColor iMatch(カラーマネジメントソフトウェア)を使って、 塗料、プラ...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

私たちが知る必要のあるものはすべて幼稚園で学ぶと言われていますが、このフレーズは印刷担当者やパッケージ・デザイナーにとっても当てはまるでしょうか? イースターは終わってしまいましたが、春に初心に立ち返り、卵を染めるという簡単な子供のアクティビティを通して、パッケージ・デザイナーと印刷会社が直面している最も複雑な色の問題を解決してみましょう。 ここに、パッケージのカラーマネジメントにおける3つのレッスンがあります。 1.カラー印刷で黒が必要なのはなぜ? シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエローを混ぜれば、黒を含んだどんな色だって作ることができます。 では、なぜプリンタにはCMYKというシアン(青)、マゼンタ(赤)、イエローに加えて、ブラックインク(黒)が必要なのでしょうか? 実験: イエローのインクに同量のシアン、マゼンタのインクを加え、黒色のインクを作成します。 そこに白い卵を入れ、20分間置きます。 卵は黒くなるでしょうか? 結果: 赤、緑、青の加法原色を異なる組み合わせで混合すると、全ての色のスペクトルが作成されます。 2つの純粋な加法原色を組み合わせると、減法...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

「にせ」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?偽札などでしょうか?実は、「にせ」はもうちょっと、深いところまで表す言葉です。言うなれば、世界中のあらゆる業界全てに影響を及ぼすのが偽なのです。 製品の高潔さに大きな影響を与え、経済的な損失を引き起こす原因となります。実際、世界の取引において、2~2.5%が偽物であり、その総額は6千億ドルを超えるとも言われています。 偽物はブランドイメージを著しく傷つけます。 アパレル、医薬品、電子機器、化粧品、タバコ、スポーツ業界の全てが過去数年間にわたって偽造品に悩まされてきました。偽造の割合は年々伸び続けているだけでなく、その被害にあう製品の種類も多様化の一途を辿ります。 偽物は、消費者の健康被害にも直結することがあります。調理用油、オリーブ、幼児用食品、ワイン、スピリット、ヘルスケア、パーソナルケア製品、医薬品、飛行機、自動車の部品(自動車 塗料)、電子機器といったあらゆる製品の安全性が脅かされます。 中には、毒物や有害物質を含んだ偽物が発見されたケースすらあります。なんと、偽物の錠剤には、対象製品の色に似せるために道路用の塗料が使われていたので...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

コスト削減や、需要の拡大に対応して、アメリカのテキスタイル業界やアパレル業界各社は、グローバルでの資材調達へとシフトしています。ノースカロライナ州立大学の研究によると、 この傾向は貿易協定の進展を背景により顕著になっており、結果として、製造業者の多くは、高品質な資材を低価格で提供することのできるサプライヤー探しにプレッシャーがかかっています。 資材は製品の要であり、複数の異なる材料を元に事業を展開するのは簡単ではありません。この課題はシンプルなカラーマネージメントツールを導入することで解決できます。 この記事では、そのシンプルなツールによって、どれだけ大きな効果が生まれ、御社の色にまつわる業務に革新をもたらし、より経済的な資材調達が可能になるかご説明しましょう。 染料の色のチェックは製造ワークフローの一部であり、多くの企業で注意が払われているにも関わらず、生地の色や素材の確認は見落とされている場合があります。 例えば、ウールやコットンの場合を考えてみましょう。アジアで生産される生地と米国南部で生産される生地には大きな違いが見られます。 生地が異なれば、染料の染み込み具合が異なります...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

エックスライトPantone® は、色管理の科学と技術をご提供し、ブランドやコンバーターでパッケージのデザインや色の要求を実現するお手伝いをいたします。 昨年、アトランタにて「HOW Design LIVE 2016」が開催され(昨年掲載された英語版のブログをご紹介しています)、エックスライトは出展いたしました。 ここで発表されたデザイナーが求める色を実現する最新のカラーコントロールツールをご紹介いたします。 「HOW Design LIVE 」は単なるカンファレンスではなく、業界をリードするデザイナーや企業が一堂に会し、インスピレーションとクリエイティビティを披露する場です。 弊社はこの名誉ある場において、PantoneLIVE Cloud™, PantoneLIVE Designer, Digital Drawdowns, Digital Tolerances Guidesを発表しました。 以上の図では、よく起こりがちな、パッケージの工程が進むにつれて、色が変わっていってしまう状況を説明しています。 PantoneLIVEは、ターゲットとする色をデジタルカラーデータとしてを的確...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

色/カラーは大切と言われますが、なぜでしょう?実際、製造過程において色は欠かせない要素です。 ですが、思い通りの色を製品で実現することは、以前より難しいと感じる製造者が増え、こうした製品のブランドを持つ会社はより厳しい基準や許容値を満たすことを求めています。 なぜこのようなことが起こっているのでしょうか? 色/カラーに関する技術が進化する一方で、顧客の要求は高度になっています。 例えば、金属のパッケージ、パール加工、カスタムデザインのテキスタイル、鮮やかな新色を考えてみてください。様々な材料に対して色の一貫性を実現するのは困難になっています。 例えば、家庭用のウッドデッキを考えてみてください。昔は、ウッドデッキには灰色か茶色か2つの選択肢しかありませんでした。 当時は、デッキ全体で色の調和がとれていれば、それはいい仕事として評価されていました。 しかし現在では、深い木目や、異国情緒溢れる色合いなど、あまりにも多くの選択肢が存在します。 製造者は、2つや3つのパターンではなく、より多くの色の管理を行う必要があります。 つまり、今日では色を一貫して製造することが容易ではないのです。 パ...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

自社とサプライヤーの測定値は一致していますか? 測定値がサプライヤーの測定値と異なることがありますか?実は、こうしたお客様は多いのです。 これは、解決しなければならない重要な問題です。もしあなたの測定値がサプライヤーのものと一致しない場合、「合格」であるべき材料を「不合格」としてしまうかもしれず、 また「不合格」の材料を「合格」するかもしれません。結果的に、間違った色を作るために時間と労力と多くのお金を費やすことになってしまうのです。 ブランドなどの指示者とサプライヤーの測定値が一致しない、最も一般的な5つの理由をここにまとめました。 1.異なるデバイス あなたとサプライヤーが異なるデバイスを使用して色を測定している場合、測定結果には多少のばらつきが出ます。 異なるメーカー、異なるモデル、新しいデバイスか古いデバイスかでさえ、不一致を引き起こす原因になります。 例えば2台のコンピュータのように考えてください。同じオペレーティングシステムを使用している場合でも、その動作は少し異なると予想できると思います。 機器の反復性と再現性を調査することで、その機器が安定した結果を生み出すことがで...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

テキスタイル、自動車部品、プラスチック製品のいずれの生産においても色の一貫性を実現することは重要で、色が異なる場合、最終製品が採用されないという事態が起こりえます。 残念なことに、製造過程では、カラーエラーが発生してしまう可能性は高い現実があります。 エラーに対処する一つの方法は、デジタル基準色を作成し使用することです。デジタルの基準色は、色やデザインレイアウトを正確に指定して伝達し、また着色料や原材料を定式化することを可能にします。 また、ブランド・オーナーに対しては、自分の求める色が実際に生産されうる色であるという確信感を与え、また、製造業者が、迅速かつ効率的に作業することを容易にします。 デジタル基準色を作成するには、正確で再現性の高いマスターの分光測色計が必要です。しかし、市場には非常に多くの機器があり、何を基準に選べば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか? 今回は、Ci7860の特徴的な機能のいくつかをご説明いたします。ぜひCi7860があなたにとって最適な機器かをご判断ください。 比類なき精度を備えた測色計 1 – 最小の器差(inter-instru...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

米国のマーケティングイベントFUSE 2017( https://marketing.knect365.com/fuse/)は、ブランドは今日の社会で単に生き残っているだけではなく、繁栄しているという貴重な知見を示しました。 紹介された個々のシナリオには独自の課題と障害がありましたが、共通して一つのことが重要であることが非常に明快でした。 それは、ブランドはブランド自身と消費者の間に「人的つながり」を構築しなければならないということです。 ブランドに人間味を与えることは、現在失いつつある消費者のブランドに対する信頼のレベルを回復させる(または、場合によっては生じさせる)ことができます。 FUSEのスピーカーは、ブランドに人間味を与えるよう企業が戦略を変えたいくつかの具体な例を話しました。これからその要約をご紹介します。 何が私たちを人間的にするのか Cheryl Swanson、FUSE共同議長、パートナーおよびToniq LLCマネージングディレクター 人間の経験の80%が目というフィルターを通るので、色は消費者が特定の製品を購入する主な理由になります。 Cherylは、この体...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

パッケージング業界では常に「サステナビリティ」が最優先とされています。サステナビリティとは、環境のニーズと次の世代を考慮し、あらゆる手段を用いて生産工程における無駄を排除することです。 それは、社会的責任を配慮するだけではありません。 消費者は商品の購入を決定する際、サステナビリティに取り組む商品であるかどうかをチェックする傾向にあるためです。 もちろん、サステナビリティに取り組むことだけが、店頭に並ぶ商品ブランドを形成する要素ではありません。新型コロナウイルス感染症に関する水際対策が強化されると共に、 印刷工程やカラーの承認作業を現場で行うことが困難になってきており、それにより印刷工程が長引き、 またパッケージ色のあらゆる問題にもつながっています。そのような工程は目標から外れ、無駄なコストが発生してしまいます。 サステナビリティに取り組むと同時に、新型コロナウイルス感染症に関する水際対策にも対応できるパッケージを実現するには、 手作業を要する旧式システムから、テクノロジーベースのワークフローに移行し、コスト削減と一貫したブランド色の確保に努める必要があります。 欧州コカ・コーラが、...

Posted February 22, 2023 by X-Rite Color

Anyone responsible for printing goods or packaging knows that some colors, like orange, are just too difficult to reproduce using only CMY inks. A fourth color, black (K, which stands for key color) is often added to subtractive color printing applications. Since C+M+Y actually creates a muddy brownish color due to ink impurities in C, M and Y, adding a true black ink creates the deep color and tones that CMY alone can’t achieve, plus adds density to the shadows. This four-color printin...

Posted February 10, 2023 by Scott Harig

5つの楽しい錯覚現象 私たちが見ているものは多くのことに影響されています。錯覚はただ面白いだけではありません。これらは私たちが周囲をどのように見て、知覚しているかを教えてくれます。 私たちのカラー認知シリーズ( color perception series)では、私たちの色の見方に影響を与えるいくつかの要素や、それらが製造業の中でどれほどの影響及ぼすのかを見てきました。 今日は、脳、目、そして環境が、見えに与える影響を詳しく見ていきます。 私たちはこれを、大人のトリック・オア・トリートと呼びます! トリック・オア・トリート#1:あなたの脳 人間の読み取る力の話から始めましょう。 わしたはこれをりいかできるとはしじんられませんでした。にげんんのこころのきょいてうきなちから!ケリッンブジだがいくのけきゅんうによると、ことばのなかのもじのじゅんじょはかけんいないそうです。ゆいいつじゅよううなことは、さいしょとさいごのもじがたしだいばしょにあることです。のこりのぶぶんはふかぜんんでもかいまません。これは、にげんんは、すべてのもじをそれじたいではなく、ことばぜたんいとしてよかむらです。す...

Posted February 10, 2023 by X-Rite Color

マニキュアサロンに足を運んだり、好きな化粧品、コスメショップを訪れて、そこにあるネイルポリッシュのカラーバリエーションは、 あなたを圧倒するほどあるのに、実際にあなたが探している色は見つけられないということはありませんか?これが、アシュリー・モーガンが解決しようとしていたことです。 美術学位を持っているモーガンは、過去15年間、ビデオゲームのデザインをしてきました。彼女はクリエイティブであり、テクノロジーにもこだわりがあります。 「私はマニキュアが大好きで、マニキュアの色を選ぶのに何時間費やしてもいいの。でも実際、販売されている色は私にとって何の意味はない。 そう思った時、みんながそれぞれ自分だけの色を作るだけでなくて、それらに意味のある名前をつけられたらいいのに!というアイデアが浮かんできたの。…でも、どうやって?と…。」 家庭用壁面ペンキのミキシングからヒントを得る ある日、Home Depotを訪れたとき、モーガンはカスタムペイントの色がどのように混ぜられているのかに気づきました。 ペイントカウンターのスタッフは、枕やその他アイテムなどをサンプルとして、色の組み合わせを見て...

Posted February 10, 2023 by X-Rite Color

Pantoneカラーオブザイヤーの発表はいつもエキサイティングなニュースとして世界の主要なメディアで取り上げられています。 Pantoneカラーオブザイヤーはこれからやってくるトレンドを示唆するだけでなく、マーケティングや製品開発において、ブランドやデザイナーへのインスピレーションを提供する重要な役割を果たしてきました。 世界各地のデザイナーは発表後数週間にわたり、2017年のカラーオブザイヤーであるグリナリー(15-0343 Greenery)についての計画を共有します。しかし、生産や包装部門の担当者であれば、 トレンドカラーは何もしなくても自動的に商品化されるものではないことは知っているでしょう。トレンドカラーから新商品を作り出すには、時間と労力が必要とされます。 今日は塗料、プラスチック、テキスタイル、包装のいずれの業界でも、グリーナリーのようなにトレンドカラーを商品化する際に助けとなる、調色ソリューションについてお話します 調色ソフトウェアを使わずに、新色を作り出すことは多くの無駄を発生させます。 ビジュアルチェックだけで色を開発すると、見た目で求めるカラーになるまでに、何...

Posted February 10, 2023 by X-Rite Color

あなたがスーパーで,たくさんの新しいスナック菓子の中から1つ選ぶとしたらどのような基準で選択するでしょうか?特徴的で目に付くパッケージが大きく気を引くことは間違いないでしょう。 製品パッケージのカラーと素材はブランドが成功するための大きな鍵となります.近年,メタリック素材のようなパッケージが特に注目を集めています。 消費者にとっては魅力的なデザインですが,印刷会社にとってはコストが高く,色管理の難しいチャレンジングな仕事になります。 紙ベースの印刷では十分な品質のカラーマネージメントワークフローを構築していても,メタリック素材への印刷となると話が変わります。しかし,それはあなたの会社だけではありません。ベースとなる素材(基材)の反射特性が大きく異なる場合,その印刷・色管理のワークフローは必ずしも同じものではありません。 それでは,メタリック素材への印刷では一般的な印刷の色管理と,どこがどう違うのかを見てみましょう。 1. メタリック素材へ印刷する場合の3つの良くある間違い 間違いその1) 45/0測色計の使用 45/0の測色計ではミラー表面の色を正確に捕え...

Posted February 10, 2023 by X-Rite Color

皆さんは非接触の分光測色計についてどのようなイメージをお待ちでしょうか? 通常測色計は反射光を受光する関係から、外部の影響が無いように「密接」させて測定するのが一般的ではないでしょうか?そのため 「外部の影響」「繰り返し精度」 について非常に興味があるかと思います。 一般的な照明は約1000Lux程度と言われています。 弊社の測色計は 約3000Lux のLED光源を照射しますので「外部の影響」を気にすることなく使用できます。 繰り返し精度も 平均ΔE0.03 ですので安定して測定する事が可能です。 非接触で測定するメリット 付着による汚染が無いので、液体や乾燥していないペンキ、生乾き状態の粉体も測定可能! ラインで搬送される物でも抜き取り検査をすることなく測定可能! 触れる事ができないものでも測定可能! 日常の変化をデータ化 人による見え方が違うことから測色計の利用が求められてきました。しかし、使用できる環境、測定物に密接させなければならないため使用範囲が限られたものになっています。 非接触の測色計では場所を選ばす測定ができますので 「時間変化と色味に相関がある」...

Posted January 30, 2023 by X-Rite Color

色の測定機器としては分光測色計(スペクトロフォトメーター)が最も一般的に使用されています。 分光測色計は可視領域スペクトルの数多くのポイントで反射光や透過光を測定し、1つの曲線を導き出します。 各色の曲線は、いわゆる署名や指紋のようにそれぞれ独自の特性を持っていることから、色の識別やして、さらにマッチングの最適なツールとして使用することができます。 特に特定のアプリケーションで、最適な測定器を選択する上でのヒントを紹介します。 積分球測定 50年近くの間、調色システムの測色において主要な役割を果たしてきたのが、積分球をベースにした手段です。 ほとんどの積分球測色計は、”正反射光”を含んだ測定をおこなうことができます。球面にある小さなトラップドアを開くことによって、”正反射光”を測定対象から除外することもできます。 多くの場合、調色用のデータベースでは、この正反射光を測定対象の一部とした方が、より精度が高いとされています。 織物や表面がザラついたり不規則であるもの、また表面が鏡のようなサンプルの場合、この測定方法が一番適しているといえます...

Posted January 30, 2023 by X-Rite Color

このバラの色はどのように表現することができるでしょうか? 黄色とか、レモンのような黄色とか、あるいは明るいカナリアイエローとでもいうことになるかもしれません。 人間のカラーコミュニケーションあるいは、色を認識して解釈するという作業は、かなり主観的なことであると言えます。 また、色の認識は、目の疲労や年齢、その他生理的な要因によってさまざまな影響を受けます。 このような年齢などの物理的要因を考慮しないとしても、色を見る人(観測者)はそれぞれ一人一人が持つ個人的な判断基準に基づいて色を解釈しています。また、各自一人一人が対象物の色をそれぞれの言葉で表現することになります。 このような場合、何か基準となるものがなければ、特定の色を客観的に誰かに伝えるということは非常に難しい作業になってしまいます。こうした基準として、Pantoneのカラーガイド、マンセルチャートなどがあります。 さらに、このような基準があったとしても、2つの色を正確に比較するための方法も必要となります。 この解決策として、すべての色を識別し、数値に置き換えて表記することができる道具を使えば良いということになります。そこで...

Posted January 30, 2023 by X-Rite Color

それでは、カラーの知覚方法や再現方法を始めとしてカラースペースについての全てを学んだところで、i1カラーマネジメントシステムについて紐解いていきましょう。 オフィスで使っている各入出力装置は、各々のカラースペースを持っています。カラーマネジメントとは、ひとつのデバイスのカラーを別のデバイスへ正確に変換することで、これによって各デバイス間でカラーが一貫したものとして扱われます。 カラーの変換を司るものには2つの主なコンポーネントがあります:プロファイルとカラーマネジメントモジュール(CMM)です。 カラープロファイル カラーマネジメントシステムを機能させるためには、各デバイスのカラー特性を記述したリソースが必要です。 これがプロファイルの役割です。入出力装置の全てのキャリブレーションを行なった後、i1は各デバイスにおいてICC標準に基づくプロファイルの作成をお手伝いします。 プロファイルの品質と精度は、最終的に得られる結果の品質に直接影響しますので、大変重要です。 カラーマネジメントモジュール(CMM) CMMはカラースペース間で翻訳機の様な役割をするコンポーネントです。CMMは...

Posted January 30, 2023 by X-Rite Color

サンダーソン補正式とは? クベルカ・ムンク理論には、光が空気中とコーティング層を行きかう際の部分反射を考慮に入れていません。 サンダーソン補正式はこの部分反射を考慮に入れ、 クベルカ・ムンク理論で必要なコーティングの実反射率を測定反射率から導きます。 (この補正式ができて、初めてクベルカ・ムンク理論が色材の配合計算に実用的になりました。) <空気中からコート層への光の進行> 光が空気中(屈折率n1)からコート層(屈折率n2)へ進入する際の様子 空気中へ表面反射される割合(r)は2つの素材の屈折率で決まります。 このようにして反射された光は、どこかに放出され二度とこの反射条件に関与することはありません。 <コート層から空気中への光の進行> 光がコート層(屈折率n2)から空気中(屈折率n1)へ進入する際の様子 この場合、ある角度より大きくなると、全ての光が反射されて空気中へ進入する光はなくなります。 これらの光の進入の様子はコート層が透過か不透過にかかわらず、屈折率と光の角度および表面の粗さ状態によって決定されます。 空気中/コート層間の光束の関係をモデル化すると下図...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

今回はクベルカ。ムンクの計算式を使用し、濁りの無い透明色材における調色計算の考え方である一定数法を説明します。 この一定数法が適用されるアプリケーションはテキスタイルの染色の調色計算です。 (オフセット印刷のインキも比較的透明なためこのモデルが使用されます。 インキには多少の濁り成分があるため、マルチフラックスによる計算の方がベターです。) クベルカムンク式は、前回で求めたように です。ここで、R、K、Sはそれぞれ、 R = Reflectance(反射率) K = Absorption(吸収係数) S = Scattering(散乱係数) となります。 この式は各波長ごとの関数になります。 K、Sには加法性が成立するという仮定ですから、複数の着色剤を混色した場合、次の等式が成立します。 ここで、各係数は、 K = 吸収係数 S = 散乱係数 C = 着色剤の色材濃度 t = 基準色(目標色) s = 基材(紙など) 1,2= 着色剤の種類 一定数法では,全ての散乱は基材によってもたらされると仮定すると、全ての色材内での散乱は0(ゼロ)とみなすことができる。 ...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

透過タイプの電飾サイン・電飾看板のカラーマネージメントはプロファイルの作成が難しく、ほとんどの現場で、見た目による色合わせ作業が行われています。 しかし、見た目での色合わせは時間がかかる上に、忠実でバランスの良い色再現が困難でした。 新しく導入されたi1Pro3PLUSとi1Profilerバージョン3を使用することで、電飾サイン用の透過プロファイルが簡単に 作成できるようになっています。 今回は、電飾サイン用透過プロファイルの作成の流れと具体的な作業のステップを紹介します。 【用意するもの】 必要なツールとして、以下のものをご用意ください。 ・i1Pro3 PLUS (注意:i1Pro3では作成できません) ・i1Profiler最新バージョン ・測定用バックライト ・施工用バックライト(プロファイル作成時にない場合は、スポット測定データのみ必要) 【作業の流れ】 (1) 測定バックライトの測定 電飾サイン用の透過用プロファイルの作成にはまず、測定用バックライトのプロフィールを特徴づけします。 このバックライトは測定用のもので、最終的に施工に使用するバックライト...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

eXact(スタンダード/アドバンス)に搭載されてるライブラリ機能を使用して PANTONEの色番号で指定された色が正しくプリントされているかを簡単にチェックできます。 [作業の流れ] 作業の大まかな流れは下図のようになります。 [手順] ① 使用するPANTON色をライブラリに設定します。 1) eXactManagerを起動します。 2) ファイルメニューの「ライブラリの読み込み」を選択して,PANTONE+ Solid Coated-V3.cxfおよびPANTONE+ Solid Uncoated-V3.cxfを読み込みます。 PANTONE+ Solid Coated-V3.cxfおよびPANTONE+ Solid Uncoated-V3.cxfが見つからない場合, 付属DVDのData\Color LibrariesフォルダーにあるPantone+Libraries_eXact.exeもしくは Pantone+Libraries_eXact.pkgでcxfファイルをインストールしてください。 3) 「+」アイコンをクリックして,新規の空のライブラリを作成します。(...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

積分球測色計で光沢を測定ができる! 積分球測色計で光沢を測定ができる! 真の光沢値の測定にはASTM D523準拠の光沢計での測定が必要になりますが、 積分球分光測色計によるSCI/SCE(正反射光込み/正反射光除去)同時測定により この光沢値に良い相関を持った光沢値を得ることが可能です。 積分球測色計で光沢値を得るには色彩管理ソフトウエアのColor iControlを使用します。 Color iControlの分光測色計メニューから「モードを選択」を選択します。 「キャリブレーションモードを選択」画面から「新しく追加」ボタンをクリック キャリブレーションモードのプロパティ画面の追加データモードから「SCI/SCE」を選択します。 サンプル値表示画面でマウスを右クリック、 表示されるドロップダウンリストから「プロパティ」を選択します。 表示色のプロパティ画面で「使用可能な属性」エリアのリストから「光沢」を選択し、 「>>」ボタンをクリック、「光沢」を「選択された属性」エリアに移動させます。 この状態で測定を実施すると、光沢データが表示されます。 (Ci6...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

透過測定積分球測色計でヘイズ測定ができる! ヘイズの測定にはASTM D1003に準拠したHAZEメータを使用します。 しかしながら、透過測定用ベンチトップ積分球分光測色計を使用することで、HAZEメータと良い相関性のあるデータを測定することが可能です。 *X-Rite 7600, 7800, 7860ではiColor Control(iQC/iMatch)と共に使用することでヘイズ測定機能をご利用いただけます。 透過/反射積分球分光計からヘイズ値を得るには、色彩管理ソフトウエアのColor iControlを使用します。 Color iControlの分光測色計メニューから「モードを選択」を選択します。 「キャリブレーションモードを選択」画面から「新しく追加」ボタンをクリック キャリブレーションモードのプロパティ画面の反射/透過モードから「ヘイズ(透過)」を選択します。 サンプル値表示画面でマウスを右クリック、 表示されるドロップダウンリストから「プロパティ」を選択します。 表示色のプロパティ画面で「使用可能な属性」エリアのリストから「ヘイズ」を選択し、 ...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

前回までは、観察照明における光源を中心に説明してきましたが、今回は、色のビジュアル評価をする際の観察環境に全般に関しての注意点を説明します。 まず、観察環境の周辺色について、ライティングブースを使用する場合、その壁の色は明るめの無彩色グレーでマットなものを使用します。 通常はL*が50-70程度の明るさで、C*が≦4程度の彩度、光沢度は≦2グロスユニット60°が推奨されます。 このような周辺色により、照明からの直接光と周辺(壁)からの間接光がミックスした観察環境となります。 (ASTM - D1729「standard for Visual Appraisal of Colors and Color Differences of Diffusely-Illuminated opaque Materials」では周辺の壁の色としてマンセルN7を推奨しています。) 一般的なサンプルの観察にはこのようなグレー周辺色が使用されますが、超高光沢のサンプルを評価する場合ば、周辺色の反射が強く視覚評価に影響するようになるため、黒い周辺色が推奨されます。 例えば、黒のベルベットを壁に装着したりして観察...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

前回のブログ「照明評価の条件等色指数って何?」で印刷本紙に蛍光増白剤が多く含まれる場合、 照明の評価としてMIuv(蛍光条件等色指数)の値が重要になると説明しましたが、「使用する用紙には、どの程度蛍光増白剤が含まれるか?」をどのようにチェックすればよいのでしょうか? ISO15397では蛍光増白剤の含有量を示す指標としてΔb*を定義しています。 このインデックスではM1で測定したb*とM2で測定したb*の差を数値化した値が使用されます。 Δb*の値で、使用する用紙の蛍光増白剤の含有量を以下のようにクラス分けしています。 評価 Δb*値 FAINT 0<Δb*≦4.0 LOW 4.0<Δb*≦8.0 MODERATE 8.0<Δb*≦14.0 HIGH 14.0<Δb* FAINTやLOWの用紙の場合、その上に展開されるインキ色をM0で測色してもM1で測色しても大きな違いはありません。 MODERAT...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

前回の説明にあるように、高い演色評価数が必ずしも照明選択の決め手になるわけではありません。 基準の光(リファレンス)が昼光(デイライト)のD50、D55、D65、D75の場合には、条件等色指数を使用することで演色評価数を補う照明評価が可能になります。 条件等色指数は、ISO23603で定義され、照明分光分布がいかに基準の光に一致しているかを評価します。 評価は可視光部を評価したいわゆるMIvis(可視条件等色指数)と紫外光部を評価したMIuv(蛍光条件等色指数)に分かれます。 可視光部の評価では、最初に、照明光の色度座標が基準の光の色度座標からCIE1976 10°視野均等座標(u,v)で0.015以内に入っていなければなりません。 次に、5つの分光分布対が数値的に定義された条件等色対の数値サンプルを使用します。 D50における例(D65においても同様の手順になりますが、分光分布対の定義がこれらとは異なります。) 下の5つの分光分布対(実線と点線の対)はD50の照明のもとでは同じに見える(ΔE=0)2つの色(条件等色対)になります。 この5つの条件等色対が評価する照明下でど...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

以前にも紹介しましたがCIE13.3による演色評価数 いわゆるCRI_Raでは、以前から問題点が指摘されており、様々な新しい照明の演色評価用のインデックスが提案されています。 その中から代表的なものを紹介します。 CQS Color Quality Scale 米国のNational Institute of Standards and Technology (NIST)が提案する演色評価インデックスで、 比較的再度の高い15サンプルを使用し、CRIが彩度の高い演色性に対してポイントが低くなる問題点を修正しています。 基準光の分光分布は、サンプル光の相対色温度が5,000K以上はDイルミナント、サンプル光の相対色温度が5,000K未満はプランク放射の分光分布を使用します。 色差の計算はL*a*b*空間で計算し、サンプル色の色度から基準光への色度の色順応補正はCRIのVon KreisからCMCCAT2000へ変更されています。 Qa、Qf、Qgといったインデックスが用意され、 Qa:彩度が高くなる方向の演色照明は減点しないインデックスで、好ましい演色性を高く評価するインデックス ...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

今回から、何回かにかけて、色を評価するために照明、ビューイングブースについて説明します。 まずは、印刷物の色品質確認としてのライティングについてから始めてみます... 印刷物の色評価としてはプルーフとのビジュアル比較が最も重要なポイントとなります。 最近では蛍光灯からLEDへの移行が加速する中、どのようなポイントで観察照明を選択するべきかについて解説します。 最も考慮すべき点は、今日のプルーフはデジタルプルーフが主流となっている点です。 デジタルプルーフは、実際の印刷物とは色材が異なるためどの照明条件でも色がマッチングするわけではありません。 デジタルプルーフは決められた照明条件のもとでのみ実際の印刷物とのカラーマッチングが約束されているのです。 ではその照明条件とはどのような条件でしょうか? 簡単に言えば、D50の照明条件ということになりますが、D50は数値定義された測色用の光なのでこれを実現する常用光源(デイライトシミュレータ)は存在しません。 では、現実的にどのような照明が必要になるのでしょうか? ISO3664では、印刷物とプルーフを評価するための照明条件として以下の項目...

Posted January 27, 2023 by X-Rite Color

濃度測定の設定項目でもう一つ大切な要素が用紙濃度を含んだ濃度を測定するか、含まない濃度を測定するかという設定です。 用紙濃度を含まない設定は「マイナス用紙濃度」といったり「白紙基準濃度」、「相対濃度」「pap」などと呼んだりします。全て同じ意味です。 一方、用紙濃度を含む濃度は「絶対濃度」や「白色基準濃度」「abs」などと呼び、こちらも全て同じ測定モードになります。 マイナス用紙濃度は、単純に測定濃度から用紙の濃度を差し引いた濃度です。 図-12 の例をとると、マゼンタの測定(絶対)濃度が1.50として、用紙のマゼンタ濃度が0.08だとすると単純に1.50-0.08=1.42として1.42がマイナス用紙濃度となります。 なぜこの用紙濃度を差し引いた濃度を使用するのでしょうか? これまで何度も説明してきましたようにインキ内の色材量のみに注目した濃度値が欲しいためです。 用紙の濃度はインキ塗膜内の色材量とは関係しません。ですのでこの分を差し引きたいわけです。 しかしながら、白紙濃度を差し引いただけで白紙基準や相対濃度といった呼び方は何か不自然なような気がしませんか? 私も当初はこれらの呼...

Posted January 26, 2023 by X-Rite Color

POLというのは濃度測定時に使用するフィルターで、Polarization Filterの略で偏光フィルターを意味します。 濃度測定の際にこのフィルターを使用した測定を行うことで有効な情報が得られる場合があります。 偏光フィルターは通常濃度測定のみに使用し色彩値測定(たとえばL*a*b*測定)には使用しません。 偏光フィルターの役割は測定する光の成分から表面反射の影響を除きます。 ですから、印刷物測定の場合、色材内部からの反射のみを評価したい場合に使用します。 印刷された基材(用紙)上のインキフィルムの塗膜内にどれだけ色材が含まれているかを判断する場合に有効なのです。 偏光フィルターによる測定の仕組みは、たとえば、照明する光をあらかじめ特定の方向に直線偏光させておいてからサンプルに照明します。 そうしておいて、受光側では照明側の偏光とは直交ニコルの方向性を持つ偏光フィルターを通して受光します。 通常、印刷物の観察のモデルおよび測定器の受光モデルは、図-9のように表面からの反射光と色材内部(基材での散乱も含む)からの内部反射の2つの要素を同時に受光して評価しています。 表面反射はインキ...

Posted January 26, 2023 by X-Rite Color

This time of year, the internet is full of Top 10 Countdowns. It’s a tradition we’ve embraced since 1940 when the Billboard published its first chart ranking the top selling recorded songs. Since then, others have jumped on the bandwagon to highlight the most popular trends of the previous year.   We’ve been publishing our top-read blogs since 2016, and we’re happy to see some educational topics like color perception, tolerancing, and spectrophotometers continue to r...

Posted December 28, 2022 by X-Rite Color

蛍光増白剤(Optical Brightening Agents・OBA)(Fluorescent Whitening Agents・FWAとも呼ばれる)を使って、製品をより明るく、より白く見せることができます。 蛍光増白剤を添加すると、製品は明るく見えますが、色の見え方が根本的に変わるため、一つの光源での目視だけでは、色を評価することができなくなりました。蛍光増白剤を含む素材やファブリックは、工場照明の下で、色が一貫して見えても、小売店のLEDや昼光、家庭の白熱灯等、他の照明条件の下では、同じ製品でも、大きく違って見えます。 蛍光増白剤を含む製品の評価をする場合は、蛍光増白剤がさまざまな光源の下で、色の見え方にどのように影響を与えるのかを定量化するために、紫外線の影響を測定できる分光測色計か、UV光源を含む標準光源を必要とします。 紫外線とは? 紫外線は可視光線(肉眼で見える光)より短い波長のエネルギーで、電磁波スペクトルのごく一部に過ぎないものです。 この図は電磁波のスペクトルを説明したものです。左端のガンマ線から始まり、右へ X-線、マイクロ波、ラジオ波と進んでいきます。紫...

Posted November 23, 2022 by X-Rite Color

Color plays a major role in our food choices. Many foods like Swiss cheese, strawberries, broccoli, and mashed potatoes always look the same. We know what to expect when we take our first bite. But what if your mashed potatoes were green? Would they taste different? Would you even try them? Why Color Analysis is Important for the Food Industry   There has been a lot of research about the role color plays in how we perceive and even taste food. These studies show that our judgment of f...

Posted November 18, 2022 by X-Rite Color

ブランドカラーの選定や、新製品ラインのパレット作成、季節のパッケージデザインなどのとき、色選びにはインスピレーションが不可欠なものとなります。

インスピレーションは日常の生活から得られます。

パーティー

食料品店

スポーツイベント など

そして、もちろん、自然です。母なる自然は、最も美しいカラーパレットを生み出すコツを知っています。

「2022/2023年秋冬の色彩は、安らぎと回復をもたらす色彩と、活力に満ちた色調を組み合わせることで、私たちが求める穏やかさや快適さと、エネルギーを高める活力を対比させています」と、Pantone Color InstituteでのエグゼクティブディレクターのLeatrice Eiseman氏は述べました。「矛盾に満ちた環境へ進む中、2022/2023年秋冬の色相は、消費者が対照的な色合いの間を流動的に移動することができ、その日の自分らしさや気持ちをのびのびと表現できるようにします」と述べています。

デザインナーはこうしたトレンドを意識して、消費者を惹きつける色合いの異なるパレットやコーディネートカラーを作成する必要があります。

例をあげましょう。あなたは来秋の製品パレットを決めるタスクを任されて、ちょうどアディロンダック地方に1週間のハイキングに出かけるところだとします。山肌を覆う美しい紅葉や紫、赤、黄色など。そして、鮮やかなマム、パンプキン、ひょうたんが、あらゆる色合いのオレンジ色で小さな町を埋め尽くしています。これらの色をすべて覚えていて、スタジオで再現することができますか?

おそらく無理ではないでしょうか。

人間は200万色以上の色を識別することができますが、色の記憶は非常に乏しいです。「1分前に見た色を再現してください」と言われても、ほとんどの人が失敗してしまいます。

しかし、ポータブル分光測色計を持っていけば、その問題が起きません。さらに、スタジオに持ち帰れば、さまざまな色調を簡単に再現することができます。小型で高性能な分光測色計があれば、デザインナーはいつもどこでも便利に色のインスピレーションを得ることができます。

カラーマッチングツールの使用方法

エックスライトのCAPSURE デバイスで、インスピレーションからパレット仕様に移行するのに、以下の簡単な3つのステップをご紹介します。

  1. 校正されたCAPSUREを測定したい対象物に当て、ボタンを押します。CAPSUREは、あらゆる質感やパターンを測定することができます。



  2. CAPSUREはその色の数値を制作に記録し、あなたが選んだファンデッキ、どれでも最も近い色の一致を確認します。これを各オブジェクトに対して、繰り返す作業です。

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  3. 撮影が終わったら、すべての美しい色を評価し、気に入った色を選び、Pantone仕様のデザインパレットを作成します。

Pumpkins


 

Cabbage

 

Maize日常生活から色を取り込むことで、デザインに最適なインスピレーションを生み出すことができます。インスピレーションがいつ来るかわかりませんが、色彩科学の技術があれば、いつでも準備万端です。

ポータブル型の色識別・調色ツール

多用途

CAPSUREは、平面上の色を正確に読み取り、関連するカラーライブラリの中から最も近いものを見つけます。CAPSUREは軽量で、使いやすいです。デザインナーがコーディネートカラーを見つけるためサポートするデバイスだけでなく、ペンキ屋の店員まで最小限のトレーニングを受けるだけても、お客様が求めている壁、カーペット、家具、フローリング、衣類などの 色合わせの探し にも活用できます。

便利性

CAPSUREは、ハーモニーパレット、類似色、カラーナビゲーションの機能により、お客様の選択とデザインプロセスのために、推奨色を提供し、さらなるインスピレーションの求める場面に最適です。また、コーディネートカラーや補色パレットを開発するために、多色パターンの中の色を分離することができます。色情報を記録・保存してアクセントカラーの選定に利用したり、ダウンロードして店頭での調色に利用することもできます。

利用性

  • 測定前にサンプルをプレビュー。ズームインして特定のエリアを手動で選択したり、詳細で多色なサンプルから主な色合いを自動的に特定することができます。
  • USB充電池で駆動・軽量でどこにでも持ち運び可能です。
  • 最大100の測定値を保存でき、内蔵マイクで各色の音声記録を作成できます。
  • 独自のワンクリック・カラー識別システムにより、色成分を正確に識別し、カラーコレクション間のベストマッチを素早くクロスチェックできます。
  • 保存した色を呼び出してカスタムパレットを作成し、一般的なデザインアプリケーションで選択を統合することができます。

 


Posted November 04, 2022 by X-Rite Color

色は大事だと、よく言われています。なぜ大事なのか知っていますか。実際、生産工程において、色はとても重要な要素です。しかし、残念ながら、多くのメーカーは、色を正しく表現することが以前と比べ、はるかに難しくなったと気づいています。なぜなら、取引先のブランドは、より厳しい許容範囲を満たすことを求めています。 その理由の一つは以下のとおりです。 メタリックパッケージ、真珠光沢仕上げ、カスタムファブリック、鮮やかな新色など、色技術の進捗は顧客を魅了する一方で、生産における一貫性を持たせることがより難しくなっています。 たとえば、コンポジットデッキを例としてあげましょう。以前はグレーかブラウンの2択しかありませんでした。そして、デッキ全体に調和が取れていけば、お客様は十分満足されました。しかし、今では、深い木目模様やエキゾチックな色など、多くの選択肢があります。そのため、メーカーは2~3色ではなく、数10色を管理しなければなりません。統一感を出すために、より難しくなりました。 パッケージもそのひとつです。かつて、印刷された箱のみが並んでいたお店でも、今はホイルパウチやブリスターパック、マルチ基...

Posted November 01, 2022 by Cindy Cooperman

In 2006, X-Rite acquired the Munsell Color Company. Along with that acquisition came an important legacy of color science, color standards, and color vision analysis tools. Today we'll look back at Albert Munsell's contribution to the world of color and share the products his work has inspired to help us manage color in a range of industries, including packaging, apparel, footwear, electronics, cosmetics, home furnishings, paint, food and beverage, construction, and more. Albert Munsell's Role ...

Posted October 17, 2022 by X-Rite Color

前回はクベルカ・ムンク式の計算の導出について説明しましたが、今回は、その式を利用した不透明塗膜の調色定理について説明します。 不透明膜のレシピ計算は基本的には二定数法が使用されます。 前回の計算で説明にあるように、不透明レイヤーにおける吸収と散乱の比は表面反射率によって一意に決まり、以下のような式になります。 光の粒子が顔料粒子に遭遇して吸収または拡散される確率は、顔料の分布密度、つまり顔料の色材濃度に比例します。 顔料粒子の数が2倍になると,光が顔料に衝突する確率も2倍になるということです。 また、吸収と散乱の効き方(効率)は、屈折率など顔料の性質、顔料のサイズや形状、ビヒクルの性質などに影響されます。 また、色材を混合する場合、例えば色材Aと色材Bの混合では,各色材の吸収係数と散乱係数に加法性が認められることがわかっています。 A、B、AB混合の各吸収係数をそれぞれKA  KB  KM 吸収係数をそれぞれSA  SB  SMとすると、 ...

Posted September 27, 2022 by X-Rite Color

今回は測色計のジオメトリ(光学幾何条件)について説明します。 ジオメトリというのは測定器における照明と受光の位置取りというか角度の取り回しのことになります。 測定する対象物が照明から光を受け、反射し、この光を人は色として知覚します。 通常、反射物からの光の反射は、色材内部からの拡散反射と表面からの鏡面反射の成分から構成されます。 物体表面からの鏡面反射の分布は、サンプル表面の微細形状によりさまざまです。 たとえば、チョークのような物質では、ほぼ完全拡散反射をするため、図 - 1のようにどの角度から観察(受光)しても同じ反射量が得られます。 図 - 1 完全拡散反射物質の反射光分布   同じ色材でも表面の反射が高光沢の場合、表面反射は照明の鏡面方向に集中することになります。 この場合、多くのエネルギーは正反射方向に集中し、拡散反射としてセンサーが受光するエネルギーは小さくなります。つまり、暗い色に見えます。 図 - 2 高光沢素材の反射光分布  ...

Posted September 27, 2022 by X-Rite Color

今回は濃度から派生する印刷品質の代表的な管理指標であるドットゲインについて説明します。 印刷という色再現方式は1つ1つのドットには諧調が無く、プロセス印刷の場合、色の要素はCMYKの各インキ色(1次色もしくはプライマリーと呼びます)と用紙色およびその重ね合わせのRGB色(2次色といいます)で固定されます。 そして、各ドットのサイズを小さくしておいて、十分離れた位置から見たときにドットの集合がフルカラーを再現するという並置加法混色の色再現になります。 ですから、このドットのサイズや個数による領域のカバー率を正しくコントロールすることが重要になります。 印刷の場合、さまざまな印刷方式はありますが、どんな方式でも色材を用紙(基材)に押し当て圧力をかけます。このため色材は潰れて広がります。 つまり、印刷されたドットは版上で作成したサイズよりも大きくなります。 この大きくなる度合いをキチンとコントロールしなければ、諧調表現が定まらなくなり、安定した 印刷品質を実現できなくなります。この意味でドットゲインは印刷の重要な指標となっています。 ...

Posted September 27, 2022 by X-Rite Color

さて、色の管理やカラーマネージメントとしては色彩値であるL*a*b*測定が中心となっている昨今、どうして依然として濃度値を使用するのでしょうか? 印刷における濃度測定値から派生する指標としてはドットゲイン、2次色トラッピング、コントラスト、グレーバランス、ヒューエラー、グレーネスなどさまざまなものがありますが、なんといってもベタ濃度の管理が最も重要な役割となります。 印刷の場合、濃度の変化は色材料の変化に直結します。 たとえばオフセット印刷の場合,図―7のように濃度とインキ膜厚との間に比較的線形な関係(比例の関係)があります。つまり濃度が高くなれば比例して膜厚が厚くなり顔料の混入量(色材濃度)が多くなるということに繋がります。 つまり、濃度∝インク膜厚∝色材量という関係が成立するわけです。 (ただし、グラフからも分かるように一定の濃度(膜厚)以上になると、その線形(直線)性が失われてきます。そのため、あまり高濃度になってくると濃度測定は意味を失ってくることになります。) 図-7 ベタインキのインキ膜厚と濃度の関係...

Posted September 27, 2022 by X-Rite Color

前回、ステータスTとEを説明しましたが、それでは、ステータスTとEの どちらを使用すればいいのでしょうか? 印刷のプロセス印刷では、基本的にはどちらを使用しても良いと思います。 問題は常に同じステータスを使用することです。 あるときはステータスTを使用して、あるときはEを使用するといったことをしてはいけません。 ですから、自分の会社がどちらのステータスを使用しているかをキチンと認識していなくてはいけません。 どちらか判からない場合は、コート紙のイエローのベタ濃度をどの程度の濃度で印刷しているかを確認してください。 イエローのベタ濃度が0.95~1.05程度だとおそらくステータスTだと思われます。 これが1.25~1.35程度だと使用しているステータスはおそらくEでしょう。図-5にステータスの典型的な値の例を示します。シアン、マゼンタ、ブラックではステータスTとEで同じ値を示しています。 図-5 典型的なステータス濃度 よく「ANSI TとかANSI EなどとISO T,ISO Eはど...

Posted September 27, 2022 by X-Rite Color

前回、ISOのプロセス印刷用の濃度ステータスとして、ステータスT,E,Iがあることを紹介しましたが、今回はその内容をもう少し詳しく見ていきたいと思います。 前回、ISOはこれらの波長領域の重み付けを数値として規定してることをご説明いたしました。(元々は色分解用フィルターの特性をベースにしたものです) 図-3に重み付けの波長グラフを示します。横軸が波長で、縦軸が重み付けの係数になります。 図-3 ステータスTとEの重み付けファクター このようにマゼンタ用やシアン用の重み付けは、ステータスTとステータスEとで同じものが使用されています。 つまり、M濃度やC濃度はステータスTとステータスEで全く同じ数値となります。 違いが出るのはイエロー濃度だけです。イエロー用の重み付けでは、ステータスEが500nmあたりでほぼゼロになっているのに対して、ステータスTでは550nmあたりまで感度が延びています。 この違いは、イエローインキのインキ量(オフセットではインキの盛り量)の増減に対する濃度の対応に影響します。 ...

Posted September 27, 2022 by X-Rite Color

図-1 印刷物や写真感材の濃度を評価する際、使用する色材の特性に応じて評価する(チェックする)波長領域を変えて濃度を算出します。 たとえばプロセス印刷(CMYKによる印刷)のイエローインキの分光反射率特性は、用紙の上のインキ量を増減すると図-2のように変化します。 [分光反射率とは...] 分光反射率は色の指紋で,その色の性格を表しています。 分光反射率グラフは横軸に電磁波の波長を,縦軸に反射率をとって表示します。 この分光反射率の形状が色の本来の特性を表すものになります。 人間は、この色の特性が目の中にある3つのタイプの錐体というセンサーに落とし、影を見ているということになります。 イエローインキはインキ量を変化させると短波長側の反射率が変化します.このため,イエローインキを評価する濃度では、 短波長に注目する指標を使用します。シアンインキ場合は長波長側を、マゼンタインキに関しては中間波長域を評価した濃度が使用されます。 イエローインキはインキ量を変化させると短波長側の反射率が変化します。 このため、イエローインキを評価する濃度では 短波長に注目する指標を使用します。 シ...

Posted September 27, 2022 by X-Rite Color

Color management has caused an explosion of opportunities for new and interesting inks on a variety of substrates like paper, fabric, ceramic, transparent, and more. To ensure you can maintain accurate color when running jobs with these new applications, you need to create a printer profile for every printer, ink, and substrate combination. X-Rite offers the right tools to make profile creation fast and easy. Color Measurement Tools  The i1Pro 3 Family has you covered for virtually any prin...

Posted September 16, 2022 by X-Rite Color

When customers are just getting started with color management, they often ask, "What is the difference between a spectrometer and a spectrophotometer?". With such a minute spelling difference, it's easy to make a quick typo and get the wrong answer for this color question. So...what's the difference? Spectrometers vs. Spectrophotometers    What is a Spectrophotometer? A spectrophotometer is a color measurement device that is used to capture and evaluate color on just about anything, in...

Posted September 13, 2022 by X-Rite Color

In this series we’ve been discussing the many factors that impact how we see color, and what we can do to ensure the color we see is accurate. Light, retinal fatigue and background effects can influence our perception of color. Today we’ll look at the limitations of the human eye and brain, and talk about how to detect these characteristics, especially for individuals responsible for evaluating and judging color. Are YOU color deficient? Read on to find out. (Spoiler alert: There’s a test at the...

Posted September 01, 2022 by X-Rite Color

There are many things that affect our ability to see color. In some cases, it doesn’t matter if the red you see is the same shade I see. A barn is a barn, right? But for those who work in an industry where color evaluation is part of the job, it IS important… VERY important. In our color perception series, we’re discussing the many factors that affect how we see color and what colorists can do to ensure that the color they see is the color they are supposed to see. Today we’ll take a closer look...

Posted August 31, 2022 by X-Rite Color

As the temperature of light changes, so does our perception of color. As I mentioned in our last post, light plays a huge role in the way we perceive color. Today we’ll look at the science of color in manufacturing and photography; specifically how an object’s reflective and absorptive properties and viewing technology can impact the colors we perceive. To reflect or not to reflect… that is the question. The colors an object absorbs and reflects is determined by its material – is it metal, plas...

Posted August 31, 2022 by X-Rite Color

現在のような測定器が現れるまで、カラーは主に人間の眼(ご存知の通り不安定)を基準として調整・操作されていたため、色の合わせ込みは一部の人間以外には非常に難易度が高いものでした。

測定器の登場はカラーマネジメントの技術を可能にし、デバイス間の色を近づけることを可能にしました。

色を測る測定器には大きく分けて次の2つの種類があります。

色彩計(Colorimeter)

色彩計は三刺激値を測定する機器です。レッド、グリーン、ブルーのフィルターを使用することによって、光や色に対する人間の目の反応に応じた値を得ることができます。いくつかのアプリケーションによっては最も安価に品質管理が行えるツールとなります。色彩計は、メタメリズム(ある光源で同じに見える2つの色が他の光源で異なって見えるという現象)を補正することはできません。 色彩計では、1種類の光(白熱光またはパルス式キセノン光など)を使用しており、またメディアの分光反射率を記録しないため、メタメリズムによるカラーシフトを予測することができません。

2.分光測色計(Spectrophotometer)

分光測色計はスペクトルの透過率・反射率や相対放射率を測定するための測定器です。スペクトルの各カラーは、異なる波長のエネルギーを発しています。これらの波長はナノメートル単位で測定可能です(10億分の1メートル)。分光光度計はスペクトル(赤、オレンジ、黄、緑、青そして紫)の各波長を読むことによってカラーを測定します。この方法は、RGBしか読み取らない比色計と比べ、よりたくさんのカラーを読み取ることができるので、基本的にそれらの測定器より正確です。 分光測色計はカラーシフトの補正に対応しているため、精度を重要視し、繰り返し測色を行う場合には、適切な選択肢となります。


色彩計と分光測色計

スペクトルの各カラーの波長は以下のとおりです:

  • 赤:630及び700nm
  • オレンジ:590及び630nm
  • 黄:560及び590nm
  • 緑:480及び560nm
  • 青:360及び480nm

カラーの測定時、分光測色計は物体が反射しているスペクトルのエネルギー波長を測定します。

次に、分光曲線を用いて与えられたカラーの構造をグラフ化し、選択したカラーを作り上げているスペクトルの各カラーについての量と輝度を示します。


Posted August 24, 2022 by X-Rite Color

Lab色空間(カラースペース)とは? カラースペース、または Lab色空間とは、色を定量化するために立方的として記述された色の空間です。 Lab色空間(カラースペース)の種類 カラースペースには様々な種類がありますが、特定の方法によって再現・表現されるデバイス依存のカラースペース(グレー、RGB、CMY等)と、デバイス非依存のカラースペース(CIE L*a*b* 等)とを明確に区別することが重要です。 グレースペース RGBカラースペース CMYカラースペース デバイス非依存カラースペース CIEカラースペース グレースペース グレースペースには"黒"の要素しかありません。グレースペースは、白黒(グレースケール)表示と印刷のために使用されます。 RGBカラースペース ...

Posted August 24, 2022 by X-Rite Color

今回はCCM調色計算で最も基本とされているクベルカ・ムンク理論についてその導出の基本理論を追いかけてみます。 一般的に色材の混色は光の混色と異なり、各色材のX,Y,Zの三刺激値に対する加法性が成立しません。 しかしながら、各色材の吸収特性(K)と散乱特性(S)に関しては、加法性が認められることに注目し、この特性から色材の配合を予測に利用するものです。 この性質を配合予測に使用するには、K、Sと反射率Rの関係性を求めることが必要になります。 ここで、色材塗膜内の光束の挙動を明らかにすることで、この関係性を導出します。 (オリジナルのクベルカ・ムンクの理論は星間の光の伝播にまつわる理論として開発されました。 このため、この理論を色材塗膜内の着色剤間の光の挙動に応用するにはかなりの理論の飛躍があるようです。) クベルカ・ムンクの計算は表面の反射率を、色材塗膜内の微小な厚さにおける、色材の吸収係数、および散乱係数の垂直方向の成分のみを検討することで予測算出する手法で、原理的には以下のような考えで導出されます。 ...

Posted August 24, 2022 by X-Rite Color

CCM Computer Color Matchは、従来、調色技師が経験をもとに目標色に対しておこなっていた調色配合作業を、目標色を測色計で測定することで、 着色剤の配合をコンピュータの計算モデルを基に、どの着色剤をどの配合比率でミックスすれば目標色を精度よく作成できるかを予測・ガイドするシステムです。 正確な色を作成する必要な、印刷、プラスチック製造、塗装、テクスタイルなど多くの産業分野で使用されるようになってきています。 今回は、CCMの役割やメリットについて印刷インクのCCMを例に紹介したいと思います。 印刷インクの場合、企業のロゴやブランド色のように、特色インクでの対応が必要なケースが頻繁に発生します。このような特色インキの入手方法としては、 1) インキメーカーにオーダーして、製造、デリバリーしてもらう。 2) 自社内で何種類かのベースインキをミックスして特色インクを製造する(オンサイト調色)。 という選択肢があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。 イ...

Posted August 23, 2022 by X-Rite Color

生産する製品の色彩管理を行う場合、基準色に対する色差による数値での合否判定を実施します。 この合否判定を行うための閾値となるのが色差許容値です。 下図はColor iControlで基準色からの色差を基準として合否判定をしたグラフです。 色彩管理を行う場合、この色差許容値をどの程度にとればよいかが問題となります。 今回は、この色差許容値の決め方について説明します。 許容値の決め方は製品の品質と生産効率に直接影響するため、なるべくビジュアル評価との相関の取れた 許容値設定が望まれます。 ビジュアルの合否判定と相関性が取れるよう許容値を設定するためには、以下の例のような生産色の測定値と ビジュアル評価によるテストを実施し、視感的均衡点による許容値決定方法を使用します。 ビジュアル評価で大事なことは、ビジュアル評価の標準化です。 評価光源にはSPL QC(D65昼光照明)のような標準光源を使用します。 サンプルと基準色は同じ大きさ(できれば5cmx5cm程度)に揃え、横並びに接触させて(隙間を...

Posted August 23, 2022 by X-Rite Color

白色度とは何? 塗料、繊維、製紙などの産業では、独自の材料と製品に基づく白色度のを使用しています。 通常、この白さのインデックスは、マテリアルがどのように白く見えるかについての評価になっています。 写真、印刷用紙、プラスチックでは、白色度は特定の素材表面における白と白に近い色の白さに対する視覚的評価を相互に関連付ける尺度になっています。 これは、あくまでも素材の見えに対する感覚量であり、好みなどの影響を受けるため、色彩的な白とは異なる値となります。 繊維などの業界では、「黄なり」、「オフホワイト」などのように、素材としての白が、化学的性質上 黄味を帯びるため、この補正に「青味」を加えて視覚的な「白色度」の向上を図りますが、 一方、減法混色によるこのような補正は明度の低下をもたらし、同時に「白色度」の低下を招きます。 各産業では様々な方法で白を実現しますが、好ましい白に対する尺度を規定したものが 「白色度」インデックスとなっています。 ASTM(American Society for Testing and Ma...

Posted August 23, 2022 by X-Rite Color

順応って何? 人間が物を見る場合、様々な環境における照明条件で対象を観察しても、ある程度同じような「見え」を得ることができる。たとえば、白色はどの照明で見ても白色として認識することができる。 カメラで撮影する場合、(ホワイトバランスを取らないと)このようにいかず、たとえば、蛍光灯下での撮影では思わぬ緑かぶりをすることになる。 (最近のデジタルカメラではオートホワイトバランスで補正されるが、フィルムの時代には良く経験された事象である)人間の目は順応のメカニズムによって色の恒常性を確保することができる。 順応のタイプには主には3つのモードがある。 1) 暗順応 2) 明順応 3) 色順応 「暗順応」は、明るい所から暗い映画館の中に入った時のような順応で、順応するまでに時間がかかる。 「暗順応」はこの逆で、暗い映画館から外の明るい場所に出てきたときのような順応で、比較的にすぐに順応するけれども、痛みが生じるような順応になる。 「色順応」は様々に変化する...

Posted August 23, 2022 by X-Rite Color

演色とは、照明の光が物体色の色の「見え」に及ぼす影響を指します。 基準となる光(リファレンス)に対して、使用する照明下での色の「見え」の一致度を数値化した尺度を 演色評価数といいます。 演色評価方法には様々なものがありますが、一般的にはCIE13.3(1995)による演色評価数が利用されています。 試験色としては14色(日本では肌色を加えて15種類)の分光反射率が定義され計算に使用されます。 一般的に演色評価数として使用されるのはTCS01-08の中彩度8色で、この計算値がRaとして演色評価数として利用されています。 演色評価数Raの計算の流れは以下のようになります。 基準光をサンプル光の色温度によって決める サンプル光の相対色温度が5,000K以上の場合、対応する色温度のDイルミナントの分光分布 サンプル光の相対色温度が5,000K未満の場合、対応する色温度のプランク放射の分光分布 ...

Posted August 23, 2022 by X-Rite Color

今回は分光器の仕組みについて説明します。 分光測色計は測定対象の物質を反射もしくは透過してきた光を波長成分で分散してサンプリングします。 つまりニュートンの実験のように光を虹の成分に分解して、それぞれの成分の強さを測定するのです。 この虹を作る機器、いわゆる分光器にいくつかのタイプがあります。 最も代表的なものはニュートンの実験でも使用したようにプリズムです。 図 - 1のように、反射してきた光に対して、プリズムで虹を作って(分散して)おいて、 センサー前のスリットをスライドさせることで各波長の強さを測定します。 この仕組みはシステムが大掛かりになるため、現在では一般的な色の測定には使用されていません。 次に現在の分光システムとして最も一般的に使用されているのがグレーティング(回折格子)を使用した分光システムです。 グレーティングはCDやDVDのように鏡面に細い溝を入れることで反射角度で異なる波長を取り出すことができるデバイスです。 CDやDVDの記録面を光に当ててみると...

Posted August 23, 2022 by X-Rite Color

前回は色差計、色彩計、分光計の違いを説明しましたが、今回は濃度計と分光濃度計の違いについて説明したいと思います。 X-Riteの製品で言うと、D19Cや310/404/408、DensiEyeといった製品が濃度計にあたります。 これに対してSpectroEye、 500シリーズ、eXactといった製品は分光濃度計と呼ばれます。 どちらの製品群も濃度を測定しますが、その測定方法や精度が異なることになります。 単に濃度計と呼ばれる場合、色彩計や色差計と同様、刺激値直読法による濃度測定装置を指します。 つまり、色彩計の場合、3つのセンサーの応答特性が (もしくはそれにリニアな特性)になるようフィルターを調整しました。 濃度計の場合、このフィルターの特性がISO5-3で規定されるR,G,Bのスペクトラルの重価係数にマッチするよう設計されます。これらのフィルターで測定された測定値は直接C,M,Yの濃度を示します。 K(墨)の濃度はビジュアル濃度としてC,M,Yから計算によって求めますが、別途Visual (ビジュアル)フィ...

Posted August 23, 2022 by X-Rite Color

今回から色の測定器、測色計に関して少し説明していきます。 測色計は大きく分類すると、色彩の元となる3つの刺激値を直接測定する刺激値直読法による装置と、分光反射率(透過率)を測定して、 そこから計算によってX,Y,ZやL*a*b*などの三刺激値、もしくはその他のインデックスを計算する 分光測色計(分光光度計とも呼ばれます)とに分かれます。 以前にも説明しましたが、人間の目には「色」を判別するセンサー(錐体)に3つのタイプしか存在しません。このため、3つの独立したインデックスがあれば色を一意にあらわすことができることになります。 この3つの刺激量(たとえば、X,Y,Zなどの値、もしくはそこからリニアに変換できる3つの値)を直接測定しようというのが刺激値直読法による測定器になります。 原理的に言うと図 - 1のように3つの物理フィルター(+センサーの組合わせ)を用意し、サンプルからの反射(もしくは透過)光を測定しようとするものです。 この際、それぞれのセンサーの応答特性が応答特性 (もしくはそこからリニアな特性)になるよう物理フィルタ...

Posted August 22, 2022 by X-Rite Color

前回の「色差について」で説明したように、L*a*b*の色空間は小さな色差(ΔEで5以下程度)での判断が必要な用途では、人間の視覚判断との相関が良くありません。 たとえば、人は無彩色の違いに対しては非常に敏感ですが、彩度の高い色に対しては無彩色ほどには敏感ではありません。 上の例のように、無彩色ではΔE76で1.5と小さな色差になっていても視覚的には大きな色の違いに見えたり、鮮やかなグリーンではΔE76で3.5程度の色差があっても視覚的にはそれほど大きな違いに見えなかったりします。 このような問題は、人間の色差に対する視感における色の弁別閾、小さな色の違いが認識できる範囲を色度図上にプロットすると図44のような大きさの異なる楕円形になるために生じています。 図44 視覚の色弁別域のxy色度図上へのプロット このような小さな色の差における、数値による色差判断と視覚による色差の判断の相関性の問題が色の数値管理上の問題になっていました。 つまり、測定による色差の値を元に出荷判断がし難いため、ビジュアル判定に頼らざ...

Posted August 22, 2022 by X-Rite Color

前回は色彩値の成り立ちと数値化の道筋を概観しました。 しかしながら産業の世界では色彩値そのよりも色と色の差、色差のほうが重要になります。 なぜなら、生産物として必要な基準となる色を決めたら、如何にその基準の色に近い色を生産するかに関心があるからです。色彩値そのものにはあまり関心がありませんでした。 この辺の事情は近年変わりつつありますが、依然として色差が最も重要であることに変わりはありません。 前回説明したL*a*b*色空間は概ね人間の色覚に均等な色空間になっているため、色の知覚差はその距離で計量化することができることになります。 まず、L*a*b*色空間に基準となる色の色彩値をプロットし、次に生産した色の色彩値をプロットします。この空間上の距離を色差として考え、ΔE76として数値化しました。 ΔE76は1976年に規格化された色差式という意味です。ちなみにこのΔEの「E」はドイツ語の「Empfindung=感覚」に由来しています。(ハズカシながら、はじめ「ERROR」の意味かな?と思い違いをしていました...)...

Posted August 22, 2022 by X-Rite Color

今回は前回説明した色彩値CIEXYZから均等な色空間への試みを説明しようと思います。 その前に、前回求めたCIEXYZで現される3次元の色空間でした。3次元の空間というのは人間にとってその位置関係を想像しにくいため、この3次元空間を特定の平面で切り取って、分かりやすい2次元平面として提示するxy色度図がよく利用されるようになっています。 この馬蹄形で有名なxy色度図(図-36)は皆さんもどこかで見たことがあるのではないでしょうか? このxy色度図はCIEXYZから下の簡単な変換式から求められます。 ここで求められたxを横軸に、yを縦軸としてプロットすることでCIEXYZを2次元座標にプロットすることができるようになりました。 これはちょうどXYZ直交座標系においてX+Y+Z=1で切り取った面にXYZを投射した2次元平面を表しています。 図-36 xy色度図 この色つきの色度図は色を正しい色を表していないため、色彩屋さんたちは上のようにカラーで表示される色度図を嫌います。あまり重要なことだと...

Posted August 22, 2022 by X-Rite Color

これまで、色彩値の算出に必要な3つの要素、①照明としての光、②色としての物体、③受光器としての目をそれぞれ説明してきました。今回は、これらの要素から得られた値を使用してどのように色彩値を算出するかを説明します。 元来、色はスペクトル全体に広がる情報を持っています。 たとえば、この可視域(概ね400nm-700nm)に広がる色の情報を10nm間隔でサンプリングするとして、各波長における31の反射率のデータ(情報)が得られます。 この色の31次元に渡る特性が人の目(錐体という受光器)に落とす3次元の影を算出するわけです。 影ですから物体は同じでも、光の射す方向や,影のできる壁の形状で影の状態は変化します。 色彩計算の場合、光の射す方向が①「照明としての光」にあたり、壁が③「受光器としての目」ということになります。 計算は等色関数の3つのx ̅(λ),y ̅(λ),z ̅(λ)それぞれに対して、照明光の分光分布と物体の分光反射率を波長ごとに掛け合わせて波長方向に積分することで算出されます。 イメージとしては図-34のよう...

Posted August 22, 2022 by X-Rite Color

前回の話で人の視覚の波長応答特性としてCIERGBの等色関数ができたとこまでを説明しました。 それは、こんな感じの応答特性でした。 図-30 RGB表色系の等色関数 このCIERGB表色系の等色関数は一部に負の刺激値を含むため、計算機の発達していない1931年当時では計算が複雑になりがちでした。 そこで、どのみち生理錐体の応答特性そのものではないのだから、 「さらなる線形変換をしても特に文句は無いでしょう...」ということで、全ての関数の値が正(非負)になるよう新しい仮想の原刺激[X],[Y],[Z]を定義し、CIEXYZ表色系を導入しました。 RGB表色計からは という行列変換によって線形一次変換で求められるようになっています。 結果として得られた等色関数は図-32のようになりました。 図-32 CIEXYZ表色系の等色関数 これにより、r ̅(λ),g ̅(λ),b(λ)からx ̅(λ),y ̅(λ),z ̅(λ)が求められました。この際、y ̅(λ...

Posted August 19, 2022 by X-Rite Color

今回は残りの2つの要素である②「色としての物体」と③「受光器としての目」をとりあげます。 ②色としての物体 照明からの白色光はそのタイプによって分光分布に違いはあるものの、通常全ての可視域の光が十分な量含まれています。 物体はこれらの照明光に作用し波長選択的な吸収や散乱の後、反射もしくは透過による光として観測者に向けて光を再放出します。 たとえば, 図-26のように照射された照明光の波長は選択的に吸収・散乱され、その波長構成を変化させて反射もしくは透過することで着色することになります。   図-26 反射による影響 たとえば、赤いボールに照明が当たった場合、短波長側の照明成分はその多くが吸収によって熱に変化します。 一方、長波長成分は多くがそのまま反射され、結果として反射される波長構成が人に赤として知覚されることになります。 図-27では照明された光の各波長でのエネルギー量を100%とした場合、反射される光量が各波長で何%になるかを表しています。 図...

Posted August 19, 2022 by X-Rite Color

これまで濃度に関連する測定値に関して説明して来ましたが、今回からLab値などの色彩値について簡単に説明していこうと思います。 大雑把に言って濃度が色材量に関連する値であったのに対して、色彩値は人の色の見え方に関連する値になっています。 「見え」そのものではなく、その中の1つの重要な要素で、「見え」に関連する値ということになります。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「見え」の要素には色彩以外にも、表面のツヤ(グロス成分)やテクスチャー(表面の微小構造)、光の反射の方向分布、周辺色、人の知覚/認知など多くの要素が影響します。 色彩値自体が意味するところは、   「色彩値が同じ2つの色は指定された環境および条件のもとで平均的な色覚をもつ人にとって同じに見える」   ということです。 現実的には、色彩値が同じ2つの色は概ね同じに見えると考えても良いのではないかと思いますが、色彩値が同じ値を示しているにもかかわらず「見え」が違うという問題が発生した際には、常にこの本来の意味に立ち返って...

Posted August 19, 2022 by X-Rite Color

今回はビジュアルドットゲインとメカニカルドットゲインの測定と計算方法について説明します。 まず、ビジュアルドットの測定手順は以下のようになります。 基材(用紙)を測定 ベタパッチを測定 指定された名目%のアミパッチを測定 たとえばシアンの50%のドットゲインを測定する場合、図-17のような順番で測定することになります。この際、用紙やベタパッチはドットゲインを求めるアミパッチにできる限り近いパッチを測定します。(測定器によっては用紙やベタパッチの測定は初回のみ求められます。) 図-17 カラーバー上のドットゲイン測定パッチ このようにして求められる数値はアミ点面積率(%)になります。ドットゲインは測定されたアミ点面積率(%)から名目ドット(%)を引き算することで算出します。 たとえば、上の例で測定したシアンのアミ点面積率が64%だったとすると、そこから名目ドット(%)の5...

Posted August 19, 2022 by X-Rite Color

X-Riteのテクニカルサポートチームでは、よく「印刷の濃度の単位はなんですか?」という質問を受けます。 濃度というのは照明される光の光量と反射(もしくは透過)される光の光量の比から算出されます。同じ単位同士の比ですので、濃度には単位がありません。 よく1.50DなどとDをつけることがありますが、これはDensity(濃度)のかしら文字のDを付けたもので「この数値は濃度の値ですよ」という意味で単位というべきものではありません。 図-1 濃度の計算は反射率の逆数の常用対数で求められます。 つまり、反射率=反射光強度/入射光強度ですので、この逆数は入射光強度/反射光強度となり、濃度の計算は となります。 ただし、入射光強度も反射光強度もある重み付けをして評価したものを使用します。 濃淡に関するビジュアル濃度の場合、人間の目の波長応答の特性で重み付けをします。具体的には、人の明るさに対する応答特性のv ̅(λ)で重みつけをした値を使用します。 また、CMYなどのプロセス...

Posted August 18, 2022 by X-Rite Color

Benchtop spectrophotometers measure in transmission and/or reflectance mode to capture and quantify color on opaque, transparent, and translucent samples. Reflectance spectrophotometers measure color by flashing light onto the surface of the sample and measuring the percentage of spectral reflectance of different wavelengths at 10 nanometer increments. This blog explains how a spectral reflectance measurement works so you can determine if it will meet your color measurement and quality control ...

Posted July 27, 2022 by X-Rite Color

カラーモデルには、加法混色法と減法混色の 2 種類があります。本日は、加法混色について解説します。 人間の目は、RGB 加法混色の 3 原色である赤、緑、青をさまざまな組み合わせと強度で混色し、再現された自然界のあらゆる色を認識します。純粋な赤、緑、青が混色された反射光は「白」として知覚します。光が存在しない場合は「黒」を知覚します。これが、RGB カラーモデルによる色再現の基礎となっています。 RGB はさまざまな波長の光を組み合わせて、白色光を再現する加法混色です。 加法混色:入力・出力装置 RGB を活用した入力・出力装置は、暗闇で黒い表面やディスプレイ上に赤い光、緑の光、青い光の照明を加え、色を表現します。RGB の入力装置には、デジタルカメラやスキャナーなどがあります。RGB の出力装置は、テレビやパソコンのモニターなどです。もちろん、スマートフォンやタブレット端末のように、RGB の入力装置と出力装置の両方として機能するものもあります。     加法混色 RGB 装置は、暗闇で黒い表面やディスプレイ上に赤、緑、青の照明を加え、色を表...

Posted July 15, 2022 by X-Rite Color

According to autolist.com, over 80% of cars produced today are white, black, or some shade of gray. It’s not necessarily because bright and bold colors are more difficult to produce and match than their grayscale counterparts, they just take longer to get through the inspiration and car design process.  Believe it or not, producing a new auto color can take up to five years before it makes it to the showroom floor. It’s a long, tedious process for designers, paint...

Posted June 27, 2022 by X-Rite Color

Looking for the best color measurement device for your pressroom? To help you decide, let's look at the three levels of process control to evaluate printed color.  The most basic level is a visual comparison. However, since color vision is subjective, visual evaluation can lead to misjudgments, especially between press operators and under a different light source. If accurate color is important, visual evaluation will not be enough. You need to use a device. The next level of ...

Posted March 29, 2022 by Ray Cheydleur

There are many things that affect what we see. Optical illusions aren’t just fascinating; they teach us about how we visually perceive our surroundings. In our Color Perception Series, we shared some of the factors that affect how we see color and the impact it has on manufacturing. In honor of April Fools' Day, we’re taking a closer look at some of the ways our brain, eyes, and the environment can influence what we see. April Fool #1: Your Brain Let’s start with the power of t...

Posted March 25, 2022 by X-Rite Color

カラーワークフローにおいて、品質管理は重要な要素の一つです。多くの場合には、ポータブル型分光測色計が使用されます。場合によっては、ベンチトップ型分光測色計がより適切な選択となります。 本日は品質管理にベンチトップ型分光測色計を選択する理由と、カラーワークフローを最良にするためのコツを紹介します。 品質管理にベンチトップ型分光測色計を選択する5つの理由 1 - 高精度である エックスライト社のポータブル型分光測色計は非常に高精度ですが、ベンチトップ型分光測色計はさらに最高の精度を持ち、測定機器間の誤差も少なくなっています。許容範囲が厳しい場合や、偏差が受入率(および廃棄率)に影響する可能性がある場合は、品質管理用のベンチトップ型分光測色計の購入を検討する必要があります。 2 - サンプルのサイズが小さい ポータブル型分光測色計の最大メリットはサイズと重量です。小型で、持ち運びが安易により、入荷から、生産、研究ラボまで、あらゆる場面で測色を行えます。 しかし、サンプルが比較的小さく、ベンチトップ型でも測色できる場合、ベンチトップ型分光測...

Posted March 25, 2022 by X-Rite Color

Are your customers rejecting shipments due to incorrect color? Are you identifying color issues during quality control? If your bottom line depends on color accuracy, you need to ensure your spectrophotometer is not the cause. Color drift is a big issue for a lot of companies. Even worse, many don’t even know it’s happening. Here are some ways to make sure your spectrophotometer is operating within specification to always capture accurate and consistent measurement data. Causes of Sp...

Posted February 24, 2022 by Tim Mouw
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